果無山脈縦走

和田ノ森〜〜安堵山〜〜黒尾山〜〜冷水山〜〜公門谷ノ頭〜〜石地力山〜〜果無峠
■奈良県と和歌山県の県境にあり、熊野古道の小辺路に合流する。■

コースタイム
10月29日 ヤマセミの郷キャンプ場13:02―−和田ノ森14:51―−安堵山         ―ー16:14―−林道(今日はここまでバスでヤマセミの郷泊)
10月30日 林道6:40―−黒尾山7:10―−冷水山7:38―−公門谷の頭       9:24―−ブナ平11:36―−石地切山12:10―−果無峠12:55―ー林道14:   21―−登山口(柳本)14:50
 日高川の支流、丹生ノ川の上流にあるキャンプ場で、廃校の小学校を利用した宿泊施設「丹生ヤマセミの郷」に一泊して果無山脈を縦走する山岳会の交流山行です。補助席まで利用したマイクロバスに乗って、雨の中を5時間かけてヤマセミの郷に着きました。昼食と身支度をしている間に雨も小降りになり出発します。

            安堵山頂

         少し平坦になって
 ヤマセミの郷から歩いて登山口に入ります。和田の森(1,049m)までは標高差600m、急な登りが続きます。時々出てくる背の高いクマザサを顔をすくめて掻き分けながら進みます。
前の人に続いて歩いたら、跳ね返りが顔に当たって痛いので少し間を空けて歩かなくてはなりません。展望のない道をただただ歩くばかりが続きます。

これだけ歩きにくい道をフーフーしながら歩いているのに、林道が登山道と平行してありました。な〜んだと云う感じでちょっとガックリ。林道との並行がしばらく続きそうなのでヤブコギから逃れて林道を歩きます。途中から登山道に入って安堵山(1,183,7m)の山頂へ。安堵山頂は展望のない樹林の中にありました。少し休憩をしてから、明日のルートに期待して写真を撮り、バスの待っている林道まで下ります。

雨も上がってきて、青空も見えています。明日が楽しみになってきました。冷水山への登山口のある展望台から南紀の山々の眺望をしばらく楽しみ、ヤマセミの郷へ。打ち合わせしておいた林道にはバスが待っていてくれます。早く温泉に入って身体を暖めたい、長い一日でした。

            和田の森

     
林道でバスが待ってくれている
 2日目 今日は昨日の林道から果無峠を通って柳本まで歩きます。8時間くらいの歩行時間になるので朝食はお弁当にしてもらい、宿泊先を6時に出ました。昨日の林道から3班に分かれて班単位で歩き始めます。

尾根歩きで日の当たる所は暖かいですが、西斜面になるととても寒い。落ち葉や風雨で踏み跡も消え迷いそうな所が何箇所かありました。先頭を行くLの方は始めての経験らしく緊張していましたが、総LのKさんが尾根を外さなければだいじょうぶ。テープさがしに来てるんじゃないんだからと言ってくれたので、少し安心したようです。私たちもテープに頼らず山の形を見てルートを外さないように歩きます。

アップダウンはありますが所々展望がが開け、ブナの林にヒメシャラ、雑木の紅葉も美しい。ブナの平(1,070m)で3班一緒に昼食。日の当たる所は暑いくらいなので、日差しに背を向けて豪華朝食の残りやパンを頂きます。大峰山系でも周りはぐるっと山で、奈良は山ばかりと思っていましたが和歌山も山々に囲まれています。
南西方向に見える山並みの中に、ひときわ目に付く山に「大塔山」がありました。あの山に登ってみたいなとKさんが言ってました。

安堵山と冷水山の鞍部の林道
石切力山(1,139,5m)から振り返ると、歩いてきた公門谷ノ頭(1155,4m)冷水山(1261,9m)と眺めることが出来ます。よく歩きました、ここまでくればもう少しで果無峠(1,040m)果無峠からは柳本まで標高差900m位を一気に下ります。

果無峠で3班が合流して休憩をし、思い思いに記念写真を撮ったりしながら、あとは下って帰るだけなので気も緩みのんびりしていると、LのMさんから「下ります。早くしないとこの峠に置いてくよ!」の声が掛かり、足取りも軽く一斉に下り始めます。杉の植林で日差しの少ない足元を、アサマリンドウの紫の花が明るくしてくれます。

  石地切山から歩いてきた山を振り返る

        冷水山が見えてきた

         紅葉で気持ちの良い道

             果無峠

           林道(登山口)
やれやれと思ったら柳本まではここから熊野参拝道を30分、苔むした石畳の急坂を下ります。すると又、登山口の同じ標識がありました。ありました。

            冷水山頂
1年前に来たときは雑木が茂っていて、展望は
めませんでしたが、足元が少しだけ刈られ
ていて開けてます。

     民家の中を通り熊野参拝同を下る

  アサマリンドウ
果無峠からの下りで見かけました。
LのMさん孤軍奮闘お疲れさまです。おかげさまで和気あいあいと楽しい山行ができました。
ヤマセミの郷の素朴で心のこもった料理と、つるんとして気持ち良い温泉も良かったですね。
帰りのバスでも賑やかに盛り上がっていて、とうとう寝る間もなく帰って来ました。

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