針ノ木岳〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳

山行日8/5(夜)〜8日 天候:晴れ、曇り
メンバー:3名

8/6 扇沢6:30――大沢小屋7:50――これから雪渓歩き8:50――針ノ木小屋11:05〜
    12:00――針ノ木岳13:00〜13:40――針ノ木小屋14:15
8/7 針ノ木小屋5:35――蓮華岳6:50--北葛岳乗越8:30――北葛岳9:30――七倉乗
    越10:25――七倉岳11:15――船窪小屋11:40
8/8 船窪小屋 5:37――天狗の庭6:10――七倉登山口9:00
思いも寄らぬアクシデントで、扇沢行のバス(アルピコ)に乗る前からハラハラしながら京都駅に向かった。例年のことですが、八条口の観光バスターミナルは登山客とかディズニーランド行きの人達でごった返していました。30分程遅れてバスが京都駅に入ってきて、途中3回トイレ休憩でバスが停まり、人の出入りとかでほとんど眠れなかった。歩けるか不安です。5時40分頃扇沢に着き身支度と朝食を摂ってから登山開始、3人だからまとまりが早い。

              登山口

           ここから雪渓に入る
今日は針ノ木小屋までだからゆっくり楽しみながら行こうねとLは言った。扇沢からは傾斜のないしっかりした道を、途中舗装した道路を何度か横切ったりしながら少し上がると大沢小屋に着きます。
小屋で休憩をしてから雪渓に入るまでは、シモツケソウとか色の変わったギボウシの花が目を楽しませてくれます。雪渓に入ると空気が冷やっとしています。ゆっくり行こうねと言っていたLはずんずんと前のほうを歩いて行きます。写す花もなければ歩くしかなくてやっぱり速いわLは。

         針ノ木小屋

           針ノ木峠のコイノボリ
8/6の朝5時半頃、これから蓮華岳に登り始めるとき、済んだ空気と青空が嬉しい。
針ノ木小屋に着いて宿泊の受付を済ませ、少し休憩してから針ノ木岳をピストンします。針ノ木の山頂までにはハクサンイチゲ、チングルマ、ミヤマダイコンオウ、ミヤマママコナ、ヨツバシオガマと花の競演に目を奪われてなかなか前に進まない。
                スバリ岳とハクサンイチゲ
               針ノ木岳山頂
山頂からは鹿島槍、立山方面の眺望とすぐ下に黒部湖がコバルトブルーの水を湛え雲の陰を写しています。黒部湖を眺めながら山頂を楽しみ同じ道を戻ります。

蓮華け向かう途中から針ノ木岳
山頂から小屋に戻って1000円の生ビールで乾杯した。先週「朝日連峰」に行ったおり、少ないアルコールでチビチビ飲みながら、小屋で飲むビールの話になり「1000円では飲まないわ〜!800円位までよね。」と話をしていたのに飲んでしまった。
小屋は混雑していて、1枚の布団に2人、後から来た人は2枚で5人でした。京都駅での光景が目に浮かびます。

針ノ木小屋を少し上がった所から槍ケ岳遠望


コマクサの群落

蓮華岳を目指して

針ノ木峠をしばらく上がったところから、右を見ても左を見てもコマクサ、コマクサで感激です。最盛期は過ぎたようですが蓮華岳まですっとコマクサと一緒でした。

         ミヤマダイコンソウ

           もうじ北葛岳乗越
            
蓮華岳から北葛岳までは、ガレの大下りから岩場のクサリ、梯子の連続で少し緊張します。北葛岳から七倉岳へと、七倉乗越までも岩場の梯子ありで、ガスも出てきてお花見ムードは飛んでしまいましたが、乗越でホットして休憩すると周りには大きなホタルブクロやミヤマコゴメグサ、ダイモンジソウ、ミヤマウスユキソウと岩場にも斜面にも咲いていて緊張も疲れも忘れてしまいます。

              ガレの大下り
こんな所にもコマクサは咲いていて、踏まれているのもあります。登山道に咲いているコマクサが踏まれないようにと、せめて石を置いて囲いをつくったりしながら下ります。

           長いクサリ場

             ホタルブクロ

           ダイモンジソウ

北葛岳山頂

もうじき七倉岳

七倉乗越
七倉岳までもだいぶ遠く感じられました。上がったり下りたり、もう山頂かと思ったらまだ先だったりを何度か繰り返してようやく着いた感じです。小屋に着いたら、船窪岳をピストンしようかと話しをしていましたが、針ノ木の大下りから七倉岳までで充分山を満足したし、午後から雷の予報もあったので行かないことにします。

           後はこんな風景

           谷のザレた所の水場
船窪小屋には水がなく、水場から汲んできた水をペットボトル500を¥100で売っていました。小屋に入って休憩していたら、「水を汲みに行こうよ、行かへん?」と元気なリーダーに言われてしぶしぶ付いて行く。水場はとても危険な場所で見張りをつける事と、もちろん暗くなってからは行かないように立て札がありました。

船窪小屋から野口五郎岳、赤牛方面

船窪小屋から槍ケ岳を望む

ライチョウと七倉ダム
船窪小屋は空いていて、布団もきれいで、食事は食べきれないほどのオカズでご馳走でした。針ノ木小屋のときもそうでしたが、夜に雷と雨で朝になったら晴れていた。花も美しく、チングルマの綿毛に付いた水滴が朝日を浴びてキラキラと輝いています。天狗の庭を過ぎた辺りから、ジグザグに木の根の張った急斜面の下りがしばらく続きます。9時には七倉の登山口に下山して、温泉に入り、18キップでのんびりと楽しみながら帰ります。

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