朝日連峰縦走

新潟県山形県の県境、越後山脈の最北部に位置する)
2015/07/19(夜)〜23(朝)

コース:泡滝ダム(大鳥登山口) → 大鳥小屋(泊)→以東岳 →  寒江山 → 竜門小屋(泊)
西朝日岳 →  大朝日岳 → 小朝日岳 → 古寺鉱泉


金玉水から、ヒナザクラと大朝日岳

ひょんな事から参加することになった朝日の縦走。10年前にも歩いていますが、歩けるかどうか…
ガスや食料に寝具、最低でも10k越えのザック
最近は楽チン山行ばかりしているので、不安で不安で…
時期的にお花が期待できそうなので、少しでも快適に楽しみながら歩きたい
少し出費にはなるが、体力がないんだから仕方がない
雨具も軽いのに買い換えて、なんとか背負える範囲に出来た
いざ背負ってみると意外と軽いやん!!
女性ばかり4人のメンバーで、京都から新潟行の夜行バスに乗車

新潟駅から特急で鶴岡駅へ、ここから、タクシーで大鳥登山口(泡滝ダム)に


7/20(月) 泡滝ダム((大鳥登山口)12:20―-七つ滝沢吊橋14:10―ー七曲り14:15―-大鳥小屋15:45
    
          泡滝ダムから                    けっこう揺れる吊り橋

鶴岡駅からタクシーで泡滝ダムまで入る。途中から雨が降り出し、テンション下がりっぱなしだったが、気を取り直して
雨具の完全装備で出発します。歩き始めてじきに雨も止んできたので良かった!カッパの上着を脱ぎ川沿いに咲く
アジサイを眺めながら標高差のほとんどない登山道を、大鳥川に沿ってしばらく歩く。吊り橋を二つ渡ってから
七曲りの登りを過ぎると大鳥池が見えてきた。大鳥小屋に到着です。
初日の重いザックの割りには登りが少なかったからか、余裕で来れた。歩行約3時間


 
        アジサイの咲く登山道を行く                           夕暮れまじかの大鳥池

大鳥小屋に着いた頃には、天気も回復して青空も出てきた。
明日からの稜線歩きに期待して、ビールで乾杯をする!!アルファ米やラーメン、それぞれ工夫した夕食。
私はビーフシチューにカレールーを加えて、パンチを効かせた中にアルファ米をいれて食べた。意外と美味しい!
大鳥小屋は私達の他に単独の男性が一人でゆったりと使わせてもらうことができた。


7月21(火) 5:30大鳥小屋―ーオツボ峰8:30―-以東岳9:50―ー中先峰11:30―-狐穴小屋12:20/12:50(昼食)
―ー寒北山14:05―-竜門小屋15:45泊


          直登コースの分岐                              以東岳とかすかに小屋が

大鳥小屋を5:30に出発。オツボ峰コースで登る。樹林の中を登るが、昨日の雨で湿っていて滑りやすいところもあり、
直登コースはどうかしらないけれど、こちらもけっこう急な登りだった。稜線に出ると明るく開け以東岳や大鳥池が眼下に見える。
ササユリやマツムシソウ、キンコウカなどのお花が咲いていてる。

                        キンコウカ     
          キンコウカ

オオギボウシ

遥かに伸びる稜線、まだ9時頃だから爽やかで気持ちが良い。素晴らしい!!
奥深く大きな山魂は飯豊より広がりが大きいように思う。
ここまで上がれば展望とお花を楽しんで歩ける。夢のようだ!


 
                大朝日岳へ続く縦走路                                         以東岳から


お天気もよく登山道もはっきりしていて、迷うこともないのでお花の写真を夢中で撮りまくっていた。
コースタイム8時間のロングコースなのですが、遥かにオーバーしそうです。

       ハクサンイチゲが瑞々しくとても綺麗です                        中先峰、狐穴小屋と伸びる陵線


私の大好きなお花ハクサンイチゲが先始めのようで、瑞々しくて清楚で華やかさがあり、とてもきれいです。
展望にお花に感動しながらあるく。
ザックの重さも疲れも忘れてしまいそうだ。


 
              狐穴小屋                           北寒江山への縦走路から狐穴小屋

狐穴小屋の前で、管理人のオジサンが干し物をしながらまったりとしていた。
水場にはジュースやビールが冷やしてあった。トマト、キューリも書いてあったが、売り切れたようです。
天気の良いのは嬉しいが、やはりこの時間になると暑い!
私達は水場前の日陰になっている所をお借りしてお昼ご飯にする。



 
             ニッコウキスゲとイブキトラノオ                                   寒江山

14:00時、まだまだ暑いが、午前中の日差しや風と何か違うものを感じる。
山に入ると移り変わりを肌で感じられるのでしょうか… 自然の中にいるのを実感した。 でも暑かった!
15:45分、竜門小屋に到着です。
歩行約10時間(遊びすぎた〜〜)


22(水) 竜門小屋5:05―-西朝日岳6:30―-中岳7:40―-金玉水ピストン8:05―-金玉水分岐8:25―-大朝日岳小屋8:45―-大朝日岳9:12
―ー銀玉水9:50―-熊越10:40―ー小朝日岳11:15--古寺山11:54―-古寺鉱泉14:00


 
              竜門小屋の前で                小屋から北西、朝の風景             

                      
    大鳥小屋もトイレは綺麗だったが、竜門小屋は水洗で部屋もキレイだった。管理人のオジサンは優しそうな粋な方で感じの良い
曲を聴きながら、フライパンで手際よく作った野菜炒めを食べてニコニコしています。  
    私達は日差しが強く太陽が沈みかけるのを待って、外で雑炊とスープで夕食に…       


          西朝日岳・大朝日岳の展望                             ミヤマリンドウ


竜門小屋を5時に出発します。
今日は下山して、山形駅から夜行バスで帰るので、のんびりと花の写真を撮っていられないのです。
竜門山、西朝日岳、大朝日岳と続くハイライトコース、早朝の清々しい空気の中を順調に進みます。


 
 
                西朝日岳                           西朝日少し手前から中岳、大朝日岳

西朝日岳を過ぎ中岳を下ったあたりの斜面に、ニッコウキスゲやミヤマシャジンの群落がありました。やっぱりこの風景いいな〜〜
癒される〜〜!!眼の中に身体の中に、この風景を吸収して歩きます。



             ヨツバシオガマ                           西朝日を過ぎて中岳へ

癒しの風景がいっぱい!!
金玉水の近くに群生するヒナザクラは、以前見たたときに感激して忘れられない花だった。その後東北の秋田駒などで何度か見ているが、
ここのは特別な感じがします。広い範囲に咲いていることもありますが、なぜか忘れられないもがあります。。




金玉水のヒナザクラ


分岐から2,3分の所にある金玉水、冷たくて美味しかった
花の写真に夢中になっていて、だいぶ時間を使ってしまった。2時までに古寺鉱泉に下りなくては
ならないことをすっかり忘れている。


 
              大朝日小屋                                         大朝日岳


大朝日の山頂にはトンボ(アキアカネ?)がいっぱい飛んでいた。昨日のコースでも私達に付いて来るかのように頭の上を飛び回っていた。
小さなザックにトレラン用の靴を履いた単独の男性に、シャッターをお願して記念写真を撮った。
あとはもう古寺鉱泉に下りるだけだと気分はお帰りモードになっている。
 


 
                 銀玉水                                    小朝日岳・大朝日・西朝日方面 

暑かったので、銀玉水の冷たい水が体に浸み込んだ。おいしかった〜〜!
ここの水が一番美味しいらしい…
暑かったが、少し休憩して小朝日岳に。そんなに下らなくても良いのにと思うくらい下っての登り、
小朝日岳が大きく見え疲れた体にはキツイ登りだった。



古寺山

古寺山でお腹すいたね!どこでお昼ご飯にしようか?タクシーは2時だったね、と言いながら地図を見たら
地図上のコースタイムが2時間、現在の時間12時少し前、ご飯も休憩もしていられない時間なのです。
計画では朝日鉱泉に下りる予定だった。ところが昨日、地元の方が歩きやすい道だからと教えてくれたので変更したのですが、
とても歩きやすいとは思えない道がしばらく続いた。




疲れも出てきていたので、リーダーのてくてくさんが先に行ってくれる事になった。私達も約束の2時に古寺鉱泉のPに下りることができた。
タクシーで左沢のお風呂に行き、左沢から山形駅へ向かうのですが、山形駅の1つ手前北山形駅で雨と雷で電車はストップしてしまった。
雷雨の中をドタバタして、車掌さんの機転でタクシーに乗り山形駅に。無事にバスに乗れたのです。

楽しかったです。ありがとう!お世話になりました。


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