雑学・薄学・豆知識

気になることわざ集


貴方は正しく理解していますか?


キジも鳴かずば打たれまい

人柱を立てようと思っていたところに、妻と子をつれた男が通りかかりました。
さらに、ちょうど近くにいたキジが鳴いたので、『この男が最適』と思われ、
哀れにも男は人柱に選ばれてしまいました。
そのために、妻と子は悲しみのあまり「キジがなかなければ(云々)」という
言葉を残して川に身投げしたと言うことです。
『キジも鳴かずば打たれまい』ということわざもこの辺から来てるらしいです。

弘法も筆の誤り

古の都、平安京の朝堂院前の正門である応天門に掛けてあった額縁・
『応天門』の応の字の点を打つのを忘れたので、すでに掛けた後から
筆を投げて点を打ったと言われています。
ちなみに、朝堂院とは、天皇の儀式に使用された建物であります。

三従

「幼きは親に従い、嫁いでは夫に従い、老いては子に従え」
の「女大学」の三従の訓えではないんでしょうか?
よって「老いては子に従え」と「三従」は部分的に同じものかと。

立って半畳、寝て一畳

「人間が持つ物欲に対する痛烈な批判」を意味する


月とスッポン

どちらも円いもの。スッポンの方は円いというか、コウラが楕円。
「おなじ円いものでも、こうまで違うか。」ということではないでしょうか。
本来、「月」と「スッポン」には上下関係がなく、
ただただ "似ているようで全然違う"という意味を指したかったようです。

トラウマ

[trauma(トラウマ)]はラテン語で、
日本語では「精神的外傷」と訳されることが多いようです。
後々ショックを引きずる精神的なショックのことです。
子供の頃近所の川で溺れたショックで大人になっても水が恐いとき、
「溺れたことがトラウマになっている」

寝ていて人を起こすことなかれ

意味するところは、「物事は、まず自分からやってみる事が大事。」といった
ところでしょうか。自分が寝ているのに、他の人を起こして使うなんて・・・。
深く自主性を求めるということで、「実勢を重んじる」ということも理解できま
すよね。
秋田の金足農業の校訓

番茶も出花

花 番茶は、色香のないものの例えで、
出花は、お湯を注ぎたてのお茶の最初のひとつぎのこと。

意味は、外見や素行のがさつな娘でも、年頃になると女っぽくなるものだ。とか、
女性は、新婚ほやほやがいちばん良い。とかいう意味だったような。

「鬼も十八、番茶も出花」がフルサイズ?のことわざみたいです。
番茶はあまり良い茶ではないが、一番茶はおいしい。
鬼のように醜い女でも、年ごろになれば魅力的にな娘さんになる。
若いことはよい。 ・・・ などと。

雄弁は銀、沈黙は金

古代ヨーロッパでは、金よりも、(磁石の作用を受けない)銀が尊ばれ、
ギリシア史第一の雄弁政治家デモステネスは、「市民諸君、
君らも私のようにように大いにしゃべりたまえ、沈黙は金の価値しかないが、
雄弁は銀の価値があるのだ」と、名セリフを吐いた、というわけです。
 ところが、これが室町時代末期の日本に伝わり、
のちの江戸初期に一般通念化したときには、「沈黙は金、雄弁は銀」として、
銀より金を上位にしたのです。

だまっていることは、すぐれた話し方やしゃべりよりも、もっとまさっている、ということのたとえ。または、話すことは大切だが、沈黙(ちんもく)すべき時期(じき)を心得ているのはもっと大切なことだ、ということ。沈黙(ちんもく)=だまっていること。雄弁(ゆうべん)=しゃべりがじょうずであったり、おしゃべりの意。

★格言やことわざのなかには、長い間に反対の意味に解釈されるようになってしまうことがある。「沈黙は金、雄弁は銀」というのは、古代ギリシアはアテネの雄弁家デモステネスの言葉であるが、これは本来「沈黙は金の値打ちしかないが、雄弁はそれより高価な銀の値打ちがある」という意味であった。

人生ではしばしば沈黙を守ることが重要な場合があることを認めつつも、困難に対し一致協力を呼びかける雄弁の役割の重要性を強調したのが、「雄弁は銀」という言葉だったのである。当時、技術の未発達のため銀の精錬は難しく、砂金など自然のままで産出する金に比べて遙かに高価だったのである。同量の銀は金の10倍の価値だったとも言われている。

情けは人の為ならず

「人に情けをかけることは、いつか巡り巡って自分にも良い報いが返ってくる、だから人には親切にしなさい。」という意味なのであるが、最近の若い人に聞くと「人に情けをかけるのは相手のためにならない」という意味だと思っていたという。
 他人の情けにすがっていると、自立心を失い、自助努力をしなくなってしまうのではないか、というのである。自立や自助ばかりが強調され、「思いやり」や「助け合い」の精神が軽んじられる最近の風潮を表しているのかも知れない。長期の不況の中で、自分のことに精一杯で、周囲の人のことを思いやる気持ちが社会全体の中で薄れているのかもしれない。


☆理解に苦しむことわざがこの他にもいろいろあると思います。
  気が付くことわざがあれば教えてください。