ポチくんのひとりごと    

K
「台風一過」

怖かった 怖かった 
家がすっ飛んでしまうかと思った  もう台風はこりごりだ

小生 ご幼少の頃 台風小僧と言われていた 
植木鉢は壊す ゴミ箱はけ飛ばして歩く 
我が輩がそばを通ると家族や友達も怖がったものだ

平成10年9月22日午後2時 我が家に本物の台風がやって来た
招かざる客だ 暴れるわ暴れるわ 暴風雨でガレージがすっ飛び
お隣さんちの窓ガラスを割ってしまった

そこら中に我が家の物が飛び散り 自動車はキズだらけでもうめちゃくちゃ
伊勢湾台風以来の大惨事だった

停電で夜は真っ暗 
ローソク2本と懐中電灯2本の明かりのみ 幽玄な気持ち
家族はとても貴重な体験をした

翌日は台風一過 秋晴れ
台風は いったい何を吹き飛ばし 何を流してくれたのだろう
連日続く大掃除 おかげで 近所も 地域もきれいになった
そうだ 台風は社会を美しくしてくれたのだ 有難くないが有難い

昔の台風小僧も 今や初老の紳士になったかな?
なになに 今では 台風爺いじゃと?

なぬ わしは 社会の掃除人かい!

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