〜釈迦ケ岳〜

 奈良県
 2009.11.22〜23
 同行者:スロートレックさん


山歩きに復活して第3弾は、テン泊にチャレンジ。
山友のスロトレさんが、3連休を利用して和佐又から前鬼まで縦走されるというので、
「それなら前鬼までお迎えに行きますよ」と、言ってしまった(笑
同じ行くなら、釈迦ケ岳ふもとの千丈平でテン泊しようと、話はトントン拍子に進んだ。
しかし、天気予報は、雨。
果たして、体力は持つのでしょうか?
大きな不安を抱いたまま、登山口の前鬼へ車を進めたのでした。

◆◆コースタイム◆◆
11月22日
林道終点10:30〜二つ岩12:15〜太古の辻13:10〜深仙の宿13:40〜釈迦ケ岳14:40〜テン場15:20
11月23日
テン場6:10〜釈迦ケ岳(6:30〜7:10)〜テン場(7:30〜9:30)〜太古の辻10:30〜林道終点13:05




11月22日(曇りのち雨)



林道では、まだ紅葉を楽しめた。
落石に注意しながら、緊張してハンドルを握る。



林道終点

空は、どんよりとした曇天
何とか天気がもってくれるといいんやけどね
登山届けを出して出発




アスファルトの林道の紅葉を楽しむ 前鬼の宿坊 幾つか枯沢を横切ると、いよいよ木製階段が現れる。ここからが正念場だ。



宿坊を過ぎると、杉林の中のええ雰囲気の石段


木製階段が現れると、一気にペースダウン。
やはり、体力はまだ復活していないようだ。
見上げる空は、ますます暗くなり、テンションも↓。
どうして、山へ登るのか?
自問自答しながら、とにかく足を進める。




二つ岩
とにかく暑い。ロンT一枚で十分。
大日岳が現れた。
しかし、どんどんガスが降りてくる・・・
太古の辻
ここまで来れば、もう一息だ。




深仙の宿

今にも雨が降りそう。
釈迦ケ岳へは直登せずに、千丈平への巻道を進む。
とりあえず、肩に食い込むザックを早く降ろしたい。
釈迦ケ岳へは、そのあと考えよう。

途中から、雨が降り出し、カッパを着る。
不思議と寒さは感じないが、気温はかなり低いのだろう。
時折、ミゾレが混じっている。
これは、夜には雪に変わるかもしれないと思った。

千丈平のテン場にザックを降ろし、釈迦ケ岳を目指す。
空身になった途端に元気になるとは、現金なものだ(笑

奥駈道へ向かう途中で、スロトレさんとご対面!!
しかし、私の第一声は、「大台ケ原は、どっちですか?」
我ながら、恥ずかしい挨拶やった。
雨の中を延々と歩いて来られた方に対して発する言葉やないね。
反省。



雪や氷が残っていた。ちゅめたい・・・ 予想通り、山頂は真っ白け。 スロトレさんのポトフを頂く。美味。


テントを設営し終わると、雨が激しく降ってきた。
私の2人用のテントで、プチ宴会。
苦労して持ち上げた缶ビールを開けて、この2日間の山行を尋ねる。
が、私は次第に眠気が襲ってきて、早々にお開き。
不完全燃焼のスロトレさんの後ろ姿を見送りながら、寝袋に潜り込んだ。



11月23日(晴れ)


携帯の目覚ましで、5時30分に起床。
昨晩は、雨音で何度が目が覚めたが、今は雨音はしない。
もしかして雪??
恐る恐る、外に出てみると何のことは無い、普通の風景でした(笑


テントは、結露&雨粒が凍ってバリバリ


目覚めはいつに無く爽快だ。
スロトレさん曰く
「そりゃ、夕方の5時から寝てたら、十分やわね〜」
逆に私のイビキで、寝られなかったそうな。
すんません・・・・・。

さぁ、ご来光を見にいきましょうか!
気を取り直して、雨水を含んで冷たくなった登山靴に足をねじ込む。






眼下に広がる雲海に、言葉を無くすおっさん二人。
水平線は雲に覆われていて、綺麗なご来光は期待できそうもないけれど、これで十分だ。


今日もお釈迦さんは、静かに迎えてくれた 何を思う?
男は、背中で語る。
絶景に魂を抜かれた二人









興奮冷めやらぬ中、山頂をあとにする。
思わぬお釈迦さんからのプレゼントに、もう何も言うことは無い・・・・。


氷です これ、なかなかいけますよ 青空が眩しい


凍りついたテントを朝日で解凍して、手早くパッキング。
スロトレさんは、2日間の疲れが出てきたようで、いつものパワーが出ないようだ。
ただ、相変わらず口は動きっぱなしやけどね(笑
この縦走でいろいろと思うところもあったようで、なかなか有意義な時間を過ごされたようだ。
私も、いつかは奥駈道を縦走したいと強く感じた次第。
俗世界から離れてみるのも必要かもしれない。



何かを悟られたようだ




どんどん気温が上がり、一枚ずつウエアを脱いでいく。
小春日和とは、まさに今日のためにあるような言葉だと、納得する二人。


ほんまにエエ天気ですわ 木製階段は、濡れて滑りやすい 二つ岩(裏側)







木製階段が終わると、あとは幾つかの枯沢を渡るだけだ。
迷わないように、ロープやテープが張ってあるので、忠実にたどる。


杉林が気持ちいい 宿坊はもう少し お疲れ様


宿坊を過ぎて、林道へ。
一歩一歩、ゴールの登山口が近づく。


この二日間で、忘れかけていた山の素晴らしさを思い出すことができた。
天気が悪くても、心臓バクバクでしんどくても、理屈抜きに山を歩くことは楽しいものだ。
これからも、単独で、家族で、グループで、山を楽しみたいと思う。






戻るん?