パネル展の開催にあたって

(社)奈良まちづくりセンターは、昭和59年(1984年)6月に設立されました。
 発足15年を経た節目にあたり、自ら「まち」に対する様々な「提案」を行うこ
とにより、当センターが目指してきました「まちづ<り」を再度問い直し、新た
なセンター活動の展望を開く機会にしたいと考えました。
 提案は、次のような趣旨をもって「まちの遺伝子」と名付けた「まち」に対す
る思い・願い等を、当センターの会員に募集をいたしました。様々な会員の
個性ある提案がそれぞれの思いからされております。
 提案をご覧いただき、その提案に込められた「まち」に対する思いに共感を
得ていただければ幸いです。
 また、提案に対する皆様方の率直なこ意見等をいただければ幸いです。


【提案募集趣旨】

 古くからの「まち」にはその「まち」にあった「くらし」「なりわい」「たたずまい」
があります。
 「まち」には「まち」の「おいたち」をもとに、様々な時代の影響をうけながら、
まちに住む人々が、はぐくんできた「知恵」「秘密」「記憶」「習わし」などか秘
められています。
 まちに住む人にとっては無意識に意識する、あるいは忘れ去れつつある記
憶の中にある「まちに対する思い」、気付かない「まちに残されている規範・
仕組み」を、古くからのまちに残された遺伝子(「まちの遺伝子」)と呼ぶと
するなら、今こそ「まちの遺伝」を再発見し、新しいものとして次の世代に引き
継いでいく必要があるのではないのでしょうか。
 それは私たちが「日本人の心、日本のまちのありようをいかに21世紀こ
継承するのか」という問いにも答えるものといえるかも知れません。

まちの遺伝子」 〜私たちはまちに何をのこすのか
                       〜私たちはまちに何を望むのか

主催:(社)奈良まちづくりセンター