JR奈良駅舎 再生計画 「よみがえれJR奈良駅舎」 計画提案  2001.12.16

街のインフォメーション フロント

(社)奈良まちづくりセンター有志  岩崎 弘、上嶋晴久、桂良太郎、黒田睦子、森井直良

CG協力  田中 功、城本康広    朝日新聞



<提案趣旨>
 
 ここで提案される、JR奈良駅舎の活用は、市民生活及び奈良観光についての情報を全く新しい形で発信する拠点、いわゆる「インフォメーション フロント」とする。

 外観及び建物の位置に関しては、できるだけ現在の状態を保持することを最大の目標とし、奈良の文化遺産であるこの美しい建物を文化財として守り続けなければならない。

 内部は、今後とも不特定多数が利用する建物として存続する為にも構造補強を含めた防災対策については、万全を図る必要があることは言うまでもない。

情報発信と言う機能を持たせるため、下記の利用を提案する。
 
@奈良の玄関口として、奈良市内はもとより、奈良県内のあらゆる情報を得ることが出来る観光情報センター。
 
Aコンコースの大空間に、ステージ及び客席を設置し、外に開かれた屋根のあるイベント広場として、コンサートや演劇、シンポジウム等、24時間情報を発信できる場。
 
B奈良県内のNPO情報を集約させたNPO情報センターとして、各団体情報を内外への発信と、情報提供が出来る拠点。
 
C建物の運営、管理は、市民ボランティアをメンバーの中心にした新しい組織による。

 市民、NPO、公共団体、等あらゆる種類の人々がこの「インフォメーション フロント」を利用して、自らが情報発信できる拠点として活用できたらすばらしい事ではないだろうか。例えば、若者の組織する小さな劇団が演じる劇の発表会であったり、夜はストリートミュージシャンのコンサート、あるいは市町村の観光案内イベント等、多くの人々が幅広い活用を自らの活動拠点として捕らえることにより、このJR奈良駅舎は新しい情報発信の場として生命を与えられ、存続することだろう。