奈 良 町 宣 言 21 ・「奈良」・「奈良町」は、和鋼3年・西暦710年の平城京遷都に始まり、“大和は国のまほろば”と 称される古都であり、1300年の歴史の間、様々な出来事をくぐり抜けてきました。 ・伝統的町家の残る町並みの元興寺界隈が1970年代から80年代にかけて再び衰退することを憂えた 20代・30代の若者が、79年に歴史的町並みの保全・再生と活性化を求めて立ち上がりました。 ・彼らの活動は行政をも動かし、奈良町都市景観形成地区指定や行政投資が行われ、今日見られるように、 かつての賑わいと子どもたらの声も聞こえるまちを取り戻しました。 ・最初の立ら上がりから25年となり、変動の激しい奈良町を見直し、改めて事後の展望を切り開いてい くべき時期でもあります。 ・今回、奈良町の有志の実行委員会により「賑・ならまら25」(11/6〜11/23)が繰り広げら れ、その一環として、「奈良町25年から世界こ発信−響きあうまちへ−」をテーマに、『奈良町フォ ーラム』を開催しました。 ・多<の方々から述へられたことは、歴史・自然・生活文化の揃った奈良町はこれからも地元だけのもの ではなく、国内、海外にとっても貴重な資源であるとのことでした。 ・また、奈良町は「生活があってのまち」「歩いて楽しめ、暮らせるまら」であることが基本であります。 ・これらの貴重な資源を後世に引き継いでいくことか私たちの責務であり、これからも学び、心の安らぎ の得られる地として、国内、海外から期待が寄せられています。私たらの経験を活かし、アジアを始め 世界各地のまらつくりと協働していきたいと考えます。 ・『奈良町フオーラム』に参加した私たらは、次のようなまちづくりをめざしていきたいと考えます。 ○子ども・高齢者・障がい者等にやさしく、生きがいの感じられる「安全・安心のまちづくり」 ○歴史都市の資源(ストック)や伝統的な居住を活かした「総合的な再生・利活用型のまちづくり」 ○市民・NPO・行政が連携し、「市民主体の地域運営のまちつくり」 ○奈良の芸術・精神・教育を顕現する「サロン・文化・交流機能を付加したまちづくり」 ○奈良町とその周辺の地域を個性ある界隈として、ネットワークする「魅力的な空間の広がるまちづく り」 ・奈良町内外の多くの方々の今後とも変わらないご支援をお願いして、「奈良町宣言21」といたします。 2004年(平成16年)11月21日 「奈良町フォーラム」参加者&社団法人奈良まちづくりセンター 奈良町25年から世界に発信 − 響きあうまちへ − 奈良町フォーラム(2004年11月19・20・21日) |