毘沙門天

毘沙門天(びしゃもんてん)は、仏教誕生の地、 インドではVaisravanaと呼ばれ、四天王の一人として、軍神とされていました。中国を経て、日本に 仏教が伝来した当初は、日本でも軍神として崇められました。
ところが、室町時代になると京都の商人連が、毘沙門天を「心願成就」、「金運如意」、「開運招福」、 「商売繁盛」の神様として七福神の一人としました。毘沙門天は、今日では七福神の一人と言うイメージ が強いですが、戦国時代では、武田信玄などの有名な武将が信貴山で戦勝を祈願した(祈願の書状が 信貴山に残っている)ことをみると、軍神のイメージが強かったと思われます。左の絵は信貴山に 見られる毘沙門天のイメージです。