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3月11日

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今日で生後8日である。
通常、ミルクの必要量は生後日数×10で計算するらしいが、今日以降は当分80ccで維持することになる。しかし小さく生まれた奏佑が80ccを飲むのは至難の業である。病院と同じく3時間おきに20〜60ccを一生懸命飲んでいる。直母だと量が分からないので、搾乳したものを哺乳瓶に貯めて飲ませるようにしている。これが結構手間だが、確実だ。
飲む量は一定せず、とにかくこれでいいのか不安になってくる。体重は今日で2720g、ほぼ標準レベルで増えているのが嬉しい。
奈良はまだ真冬のように寒くて、夜の暖房は欠かせないが、20℃に保たれたむっとするような部屋の薄明かりの中、深夜に一人っきりで授乳や搾乳をするのはなかなかに心細い。授乳の後、ちゃんと寝てくれよ・・・と母はまだ小さな奏佑に手を合わせるのだった。
排便は6回・排尿は10回。
お風呂は父が一生懸命頑張ってくれている。
たった1回のマタニティスクールで学んだだけでいきなり本物がやってくるのだから大変だ。
人形と違って軟体動物のようにふにゃふにゃとして頼りないし、しかも動くし泣くのだ。入浴中に泣かれでもすれば何か自分がひどいことをしているかのような気分になってくる。子供は先天的にお風呂が嫌いだそうだが、ベビーバスで奏佑が気持ち良さそうな仕草を見せた事は無かったように思う。手や身体を強張らせて耐えているというのが実際で、お風呂が気持ちよさそうなんて思うのは親の理想かもしれない。
他に何が大変ってベビーバスにお湯を張るのが大変だ。今は台所のシンクに合わせたベビーバスが主流だが、うちのは床置きだった。寒さから守る為にはお風呂場ではなくて室内で入れなければならない。するとそこまでお湯を運ばなければならないのだ。反対に捨てる場合はお湯で一杯のベビーバスをお風呂まで捨てに行かなければならない。もちろん部屋の床にも多少はこぼれるし、あっという間に冷めてしまう。お風呂上がりには水分補給の意味で授乳になるが、それに時間を合わせるのも、そういつも上手くいくわけではない。
お風呂の時間が近づくと父も母も本当に気が重いのだ。
寝顔を見ていて、あんまり父に似ているので思わず写真を撮った。父はあんまり納得していないが、親子の絆は否めない。反対に母にはあんまり似てないように思うが、遺伝って自分では分からないものなのか。
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