10月7日
奏佑が身体を持ち上げ始めた。
だが手が体重の移動についていけず、前のめりにこけてばかりいる。自力で移動というのはまだまだ難しそうだ。
ついでに下の歯茎から歯の先端らしきものがちらっと顔を覗かせているのも見つけた。
いよいよ生えてきたか。
母の指をちゅうちゅうと吸うのが日課なのだが、指に硬い物が当たっているのが新鮮だ。
いよいよ歯固めを買わなければいけないし、乳歯のケアもしなければならないなぁ。
ミルクや食事の後に湯冷ましやお茶を少々飲ませるだけでも大分違うらしい。
最近の冷え込みに負けて遂に暖房が入った。
奈良の寒さに対抗出来る物といえばエアコンやホットカーペット等ではない。
石油ストーブやファンヒーターである。
こういう原始的な暖房はそれがあるだけで部屋が和むから不思議だなぁ・・・。
子供にかこつけて何かと快適空間を追求してしまう癖がつきそうだ。
創作時間3時間の母の力作なのだ。