三瓶小豆原埋没林


この埋没林は近辺の遺跡の一つです。菅子の文章に〈山木ヲキリ 山鉄ヲ鼓ス〉とあります。 砂鉄から鉄を作るのに大量の木を必要とします。日本は鉄文明が伝わるのが遅かったにもかかわらず製鉄工業が栄えたのは昔の中国山地が鬱蒼とした大森林地帯であり、そして雨量多く森の復元力が盛んだった事です。それを今に見せてくれるのが三瓶山の噴火で古代の大木が埋もれ残っている三瓶小豆原埋没林です。田んぼの下の古代の原始林には圧倒されます。そういえば奈良東大寺大仏殿再建の時も重源上人は防府の奥から用材を集めました。

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