ミラノ空港.国内線待合の人々

これらの海外旅行のスケッチは10年近く前のものです。当時、私はカメラを持たずスケッチ旅でした。ツアー旅行は肝心の観光中は添乗員に遅れぬよう、ついて歩き見物するのが精いっぱいなので、空港での長い乗換待ち時間、それが国内ローカル線だとよけい異国の多彩な人をスケッチさせて貰える楽しい時でした。人にカメラを向けるのは警戒されますが、離れた人を ひっそりスケッチするのは殆ど気付かれませんし、気付かれた時はにっこりしてお見せすると、皆、笑って何やら親しくなります。その後普及してきたデジカメなるものを使用しだし、簡単、手軽、楽ちんでパチパチ、手で描くことがお留守になりました。後で今、見ますと下手な、くたびれたスケッチ帳にはWEBに入れて再編成する楽しさが有り、再び蘇る事に気付きました。私にとり、自分の目と手を使う方がカメラより鮮明な記憶力がある事を痛感しております。
(2013.6.3)

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