錦秋の清里から

清里から八ヶ岳、夜明けの富士 朝霧の南アルプスの

まだ乙女心のあった昔、小海線に乗る旅に出て、〈清里〉の駅のなまえにひかれ下車してみれば、原野の中にポツンと駅があるだけ。八ヶ岳に向かってただ一本の道があるので、取りあえずその道を歩いて行くと広大な牧場が続きその先に赤い屋根にペケ印のある清泉寮に行き当たりました。〈此処はポール・ラッシュ博士が戦後の食糧難と青少年教育の為、開拓して作った寒冷地農業の教育施設KEEPである事、ペケ印がアンデレクロスの十字架と後で知りました〉日本離れした風景、質素で静謐な佇まいに感激して五十年過ぎました。今の清里は大リゾート地で軽井沢顔負けの賑わいです。しかしkEEP内は余り変わりなく、清泉寮の質素な部屋が五十年前と同じなのも嬉しく、そして何より変わらぬのが、此処から見える、山々の雄大な風景です。晩秋の彩りです。

画面がゆっくり入れ替わります。

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