蘭陵王(らんりょうおう) 平成2年5月奉納
中国南北朝時代の北斉の将軍、蘭陵王長恭はあまりに美しい容姿で、戦の時に味方の士気があがらないので、恐ろしい面をつけ指揮し、敵を討ったという故事にちなむものす。この長恭は実在した人物で、この王の墓は今でも河北省邯鄲の南、磁県劉荘村にあり、南都楽所ではその地での初めての演奏に行きました。龍とも金翅鳥とも言われる彫刻を頭に乗せた金の面を被り、金の桴を持ち舞う姿には戦いの指揮ぶりと勇壮さがうかがえます。この曲は林邑(ベトナム)の僧仏哲らが伝えたとされている。 <解説 南都楽所・三石貴之> |