根尾の薄墨桜
H19年4月10日
残った18切符の最終日に根尾の薄墨桜を見に行きます。満開から8日目と言うことで本当はもう少し早く訪れたかったのですが、日が取れずに今日になってしまい、やや色が薄くなったかな?の桜です。
三春の滝桜(福島県)山高の神代桜(山梨県)と共に日本三大桜とされている名木です。
何度も瀕死の危機に陥りその度に出来得る限りの起死回生を試み、不死鳥のごとく蘇った老木はさすがに胸打つものがあります。
樹齢推定1500年 樹高16.3m 幹周り9.91m 東西26.9m 南北20.2mというヒガンザクラです。
その幹の重み、生き抜いた時間、1本の樹とは思えない傷んだゴツゴツの幹の凄まじさには気が遠くなりそうです。
大阪から新快速で米原乗換え、大垣まで行きます。そこから樽見鉄道に乗り約1時間で樽見駅着、徒歩15分で薄墨桜のある薄墨公園です。
(樽見鉄道で18切符は使えません往復1800円必要です)
樽見鉄道大垣駅
樽見鉄道は忘れていたふるさとを絵に描いたようなローカルで懐かしい田園地を走ります。鉄橋、トンネル、渓谷、桜、柿畑、白い花咲く梨畑と1時間飽きることなく楽しみました。
渓谷を流れる水は高い鉄橋の上からでも青く澄み、単線の線路を菜の花が縁取り、小屋のような駅舎、小さな低いプラットホーム、満開の桜、どれも記憶にあって、最近はあまり目にしない光景です。
私は満員の列車でどうせ座れないならと運転席の横に居座ってカメラを構えていましたが、カメラスポットでは必ずどこかからカメラマンが大勢構えています。
鄙びた里景色を行くローカル列車という狙いでしょうか。
動いている列車からのシャッターチャンスにそのカメラマンをいれないように撮るのは容易なことではありませんでした。(と言うほどのたいした画像はありませんが)
いくつもトンネルを抜け、鉄橋を渡り、薄墨桜ももちろんですが、このローカル鉄道とても気に入りました。
樽見駅から根尾川にかかる橋 を渡って坂道を上がると薄墨公園です。(約15分)
根接ぎをした根を踏まないように大きく柵で囲ってあります。本巣市のHPによると今日が桜の見頃最後の日で、今日が散り初め、色がやや淋しげです。
支柱の多さも、太さもただごとではないです。
薄墨桜の謂れは蕾の時はピンク、開花した時は白色、散り際に薄墨色になると言うものです。周りにあるソメイヨシノや山桜がやけに華やかに見えました。
薄墨桜です↓がピンクですね (^_@)
花には近づけないので接写出来ず残念、カッキリした薄墨桜を見たかったな、もっと良いカメラが欲しいです。
散っていた花です。
公園から雪の能郷白山。
短い時間でしたがグルッと一回りして名桜を十分鑑賞しました。↓薄墨公園
来年は満開の時期にもう少しゆっくり時間をとって、是非もう一度会いたい桜、乗りたいローカル列車です。