斜 里 岳(1547m)

H19年7月5日
知床半島基部で長い裾を引くひときわ秀麗な斜里岳も2度目、この山も不思議によく覚えている。
今回は清岳荘泊。広大な斜里平野に聳える美形の斜里岳も花いっぱいの山だったと記憶する。どこでどんな花が咲いていたかまで。
山麓はどこまでも続くジャガイモ畑、小麦畑、牧場が幾何学模様に区画され斜里岳への真っ直ぐな1本の道が続く。信号もなく、歩行者もなく、電線もなく、のんびり牛が放牧されているこの風景がたまらなく好きだった。もちろん携帯圏外、時間が何ものにも遮られずゆったりと流れるような気がする。
H17年に新装なった清岳荘はオホーツク海と斜里平野を望むテラスが素晴らしい。(旧清岳荘より1k手前になり車道を登山口まで歩く)
テラスから夕日に染まる果てしない原野。
七色に変わる夕日を眼下にここでこの上無く贅沢な夕食をする。

朝日の清里。

清岳荘は標高630mくらい(?)この標高でハクサンチドリ、エゾレイジンソウなどの高山植物が咲く。
4時40分出発。飛び石伝いに何とか渡渉出来そうなので旧道コース(沢コース)にする。
残雪もかなり溶けて、落ちそうな穴の開いている近辺は注意して踏み抜かないよう、前後の間隔を空けて通過する。

シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)は見かけることがあるけどオオバナエンレイソウは初めて、白い大きな花を上向きに咲かせる。


(オオバナエンレイソウ)

下二股で新道コースを分けて沢コースは滝が連続する。
水蓮の滝、羽衣の滝、方丈の滝、見晴らしの滝、七重の滝、麗華の滝、竜神の滝と次々に現れる。朝日を受けてキラキラに輝いて落ちる滝はまるで天空から落ちてくるようで見事だった。
その間何度となく渡渉を繰り返す。所々にロープ、鎖が設置されている。

上二股まで来ると水量は少なくなり馬の背が近い。
山頂お花畑も大展望も今日は素晴らしいだろう。
行き違う人は皆完全武装???聞けば山頂は猛烈な風で寒い〜らしい。
桜がさいている、ウコンウツギも多く見かける。
北国の春と夏は一緒に訪れる。

馬の背は大展望、知床連山、阿寒の山々、摩周湖、屈斜路湖、そしていつもオホーツク海。
私達も雨具を着込んで、いざ!山頂へ!花畑へ!


(シロバナハクサンチドリ)

ハイマツの斜面にはシャクナゲ、エゾツツジ、エゾノツガザクラ、チングルマの大群落。チングルマの白と黄色が飛びっきり鮮やかで、花がまた素晴らしく大きい。


(遠景右 屈斜路湖、左 摩周湖)

礫地ではミヤマオダマキが群生していたが強烈な風で千切れそうなくらい揺さぶられている。前回この辺りでクワガタソウを見かけたがこの風では立ち止まって探すのは危険なのであきらめて通過する。
山頂は強烈に風が渦巻く。360度の大展望に立ち去りがたいけれど、クルッと一回りして緑の風を胸いっぱいに詰め込んで持ち帰ろう。
上二股までは往路を下り、新道コース(尾根コース)に入る。展望の尾根コースは斜里岳の優美な姿と花を見ながら歩く穏やかなコース。緩いアップダウンの稜線は快適で熊見峠から斜里岳と別れ、樹林に入って急な下りが少々あり下二股へ下りる。


(熊見峠への道)

清岳荘から今日は阿寒湖へ移動する。
コーシタイム
清岳荘 4:40→二股 5:55→上二股 7:30→馬の背 8:15→山頂 8:40→馬の背 9:05→上二股 10:15→熊見峠 11:10→二股 11:58→清岳荘 12:56