羅 臼 岳(1660m)
H19年7月3日
敦賀からフェリーで苫小牧東港に着き知床まで移動する。
知床は地の果て、原野、地平線、知床連山、オホーツク海、湖沼…。手付かずの自然がそのまま残る。
岩尾別温泉登山口にある木下小屋へ向けて一路海岸を走る。
目に入るのはオホーツク海、水平線、空。目いっぱい海が飛び込んでくる。
オシン・コシンの滝に立ち寄る、この時期まだ新緑の優しい緑と岩を豪快にすべる真っ白いしぶき、冷気が清清しい。
知床半島最高峰の羅臼岳へは7年ぶり、不思議によく記憶している。初めての北海道の山と言うことで印象深いものがあったのだろう。
昨夜は小屋前で鍋を囲み、男性は露天風呂(混浴、脱衣場なし)に行ってとてもよい湯だったそうで、私は前回も今回もさすがに入れない。
北国の朝は早く3時前にはもう明るい。
5時出発、朝のまどろみから覚めきらない森は朝露に濡れ、原始の匂いを漂わせる。

オホーツク展望台は樹木にさえぎられてしまってわずかに海が見える程度で、もう少し上った650m岩峰からの方が展望が開ける。
小さなイチヤクソウ、チシマフウロ、初めて見るオオバナエンレイソウ、ツバメオモト、サンカヨウ、林床にはゴゼンタチバナ、マイズルソウと登山道はフラワーロードとなり山頂まで花が絶えることは無かった。
展望台と2つの水場を過ぎダケカンバのトンネルを行く。
極楽平を過ぎ雪渓にさしかかる。

このあたりでエゾコザクラが咲き乱れていたなぁ〜。
あった、あった、一段と色鮮やかな花が雪渓の渕で揺れている、揺れている。
また会えたね、良かった〜。

(エゾコザクラ)
羅臼平から羅臼岳。
羅臼平は知床連山と羅臼岳、羅臼温泉への分岐点、花咲き乱れるところ。テントが4張あった、ヒグマ出没地域なのでフードボックスが設置されている。

岩清水の水場はイワウメの白い花から清水が滴り落ちる。清水を得て満面の笑みのイワウメ。


(岩清水とイワウメ)
ハイマツにキバナシャクナゲ、エゾツツジ、エゾノツガザクラ、岩を一つ上がる度に、視点が変わる度に、手の先に、足元に、咲き競う色とりどりの花々。このあたりで頭の中は花で埋め尽くされ飽和状態になる。
山頂に続く岩場もよく記憶している、岩の間から可愛いシマリスが覗いていたっけ…。

(エゾノツガザクラ)
海を隔てて北方領土が見える。こんなに近いのに…、地の果ての感無量…。

(オホーツク海の向こうに国後島)
最後の岩場をよじ登ると360度の展望、知床連山、斜里岳、阿寒の山、国後島を間近に見る。
海に突き出た細い半島と言う地形上霧がよく発生すると言われるが今日は快晴、北海道100万本の山旅は幸先良いスタートになる。

オホーツク海の香りを乗せて、緑の原野を吹き渡る知床の風にもう少し酔っていたいな…。
コースタイム
木下小屋 4:55→オホーツク展望台 5:52→弥三吉水 7:10→仙人坂 7:50→羅臼平 9:50→山頂 11:06→羅臼平 12:12→弥三吉水 13:47→木下小屋 15:15