聖 岳(3013m)
南ア最南端の3000m峰

H19年9月21日〜24日
参加        4名

コース概要
易老渡〜薊畑〜聖平小屋〜聖岳ピストン〜上河内岳〜茶臼岳〜易老岳〜易老渡
22日 易老渡〜便ヶ島〜薊畑〜聖平小屋(テント泊)
コースタイム
易老渡 7:35→西沢渡 8:50→薊畑 14:08→聖平テント場 15:00
あれが聖岳と何度も遠くから眺めていた南ア最南端の3000m峰に易老渡から入ります。
フジアザミが大きな花をつけて頭をもたげ、駐車場近辺に大群生しています。(そう言えば聖岳の肩は薊畑という地名でした)
遠山川は清流が滑るように流れ、かなり急流です。しばらく遊歩道のような緑の空間で滝を見たり快適です。
西沢渡しで川を渡るのですが、荷物渡し用の篭(と言っても鉄製)があり、人間も乗れるようなので(皆乗っていた)ザックと共に乗り込みます。念の為2人づつにします。
川の中程までは篭の重みでスイスイ、あとは自分の手でロープを手繰って渡ります。(こんなの初めてなので面白かった〜)

さてここから(便ヶ島〜1/2〜聖岳)と標識のある所まで急登です。(木に貼り付けてある)
1/2地点、ケイタイ可1、ケイタイ可2などの面白い標識があります。

樹林の中はまだまだ秋の気配はないのですが、1本だけ紅葉しているカエデがありました。
かなりイイ登り、トップは高度300mを歩いて休憩というパターンです。先月栂海新道を歩いた時は猛暑で暑い、暑いと水ばかり飲んでいましたが、さすがに暑いと言っても気温が低く、疲労度は違うようです。それでも標高差約1430mの樹林の上りは暑く水分ばかりです。
倒木帯、苔の原生林をようやく抜けて稜線上の薊畑に出ます。アザミだらけですがここのアザミはもうすっかり枯れ果てて無残に首をうなだれています。


(聖平から聖岳)

小屋のある聖平まで20分ほど下ります。(聖岳は明日登頂予定)
途中ネットで囲っている所があり鹿の食害から試験的に植物を保護しています。ニッコウキスゲの黄色い斜面だった時期もあったところで、どのくらい回復するか保護しているそうです。今はお花が少なくかろうじてトリカブト、リンドウ、ウメバチソウなどが見られますが、ニッコウキスゲが回復したらうれしいですね。
小屋は立派な冬季小屋もあり水はふんだん、何より別棟のトイレがきれいでした(バイオトイレ)
先ずはビールで乾杯、明日で営業を終わるとかでビールがあるか心配でしたが…、ありました。(¥600)
夕食はフライソバ、ベーコン、シーフード入りです。
23日 聖岳ピストン〜南岳〜上河内岳〜茶臼小屋(テント泊)
コースタイム
テン場 5:00→薊畑 5:26→小聖岳 6:20→聖岳 7:27〜8:00→テン場 9:30〜9:55→上河内岳 13:07→茶臼小屋テン場 14:51
4時起床、空には星が残って今日の晴天を約束しています。

5時出発します。東の空が明るく、だんだん赤く燃えて日の出が近いです。
薊畑から少し上がると富士山が見えてきます。
今日23日は茶臼小屋からダイヤモンド冨士が見えるそうです。この地点では少しずれていますが、富士山とご来光なんて何というラッキーでしょう!(⌒‐⌒)
ダイヤモンド冨士は例年9月20日前後に見られるそうですが今年は23日とガイドブックにありました。

2500mあたり、ダケカンバの林で森林限界を過ぎると小聖岳の直下に出ます。聖岳、兎岳、小聖岳に対面します
聖岳の西側は大ガレでそのガレ縁のヤセ尾根途中に水場がありますが、今日はわずかでポト、ポトとしずく程度です。足場もあまり良くないです。
それにしても聖岳はド・デ・カ・イ・石峰です。


(聖岳へ)

ガレキをジグザグに登ると聖岳(前聖岳)、その奥に奥聖岳、正面には大きな赤石岳が鎮座して南ア大スケールの展望です。
山が大きい!山が深い!山が美しい!山が力強い!
大展望の山頂は先客、後客も次々でさすが、さすがの聖岳です。

(山頂から後方は赤石岳・・・同じく山頂から奥聖岳)

山頂を後にしテン場へ戻り、茶臼岳へ向けて出発します。
ダケカンバと赤い実を付けたナナカマドの林を過ぎると聖岳の好展望です。その大きさに改めて感動します。
展望尾根は名残のお花畑、花はすっかり終わり、花柄と小さな赤い実とフカフカになったチングルマが少し残っていました。
上河内岳(2803m)の肩へザックをおいて山頂へピストンします(往復15分)
奇岩竹内門。登山道のここだけに大きな門と不思議な文様の岩があります。

亀甲状土は草原の中で亀甲形に土が盛り上がっています。
ハイジの丘と名付けられたなだらかな丘陵から茶臼小屋への分岐を下って小屋に到着です。
少しガスって来ました、テント設営して冷たいビールで乾杯していたら見る見るガスに覆われて真っ白になり、その内ポツポツと雨音…
イヤだぁ〜、今日のリーダーは悪名(?)高き雨男大明神。
明朝には止みますように〜、1日ずれたけれどダイヤモンド冨士が見られますように〜!
今日の夕食はアルファー米赤飯、ポテトサラダ、スープ。
食事前にビールで出来上がってしまって赤飯が残りそうでしたが、そこは若いpikeさんが平らげてくれました。
24日 茶臼小屋テン場〜茶臼岳〜易老岳〜面平〜易老渡
コースタイム
テン場 5:33→茶臼岳 6:20→易老岳 8:36→面平 10:18→易老渡 11:20
夜中降ったり、止んだりしていましたが、朝には上がり、富士山が美しいシルエットで雲海に浮かんでいます。

絵を見るよう…、夢を見るよう…、どの表現も適切ではありません。
拙いコトバはいりません…。
雲がやや多くダイヤモンド冨士にはならなかったけど、すばらしい朝の冨士には何の言葉もなく、ただただ感動でした。

茶臼岳が最後の展望で遠くは中央アルプス、聖、光、と真っ白い雲海に浮かぶさまは立ち去りがたい思いでいっぱいです。


(茶臼岳から中央に光岳)

あとは樹林に入りひたすらの下りです。
この下りも大倒木帯や苔の原生林等で少し荒れているところもありますが、しっとりとても良い雰囲気です。
易老岳は樹林の山頂で光岳と易老渡への分岐です。易老渡から光岳に行く人も多く何組かのパーティに出会います。聖岳も光岳も今期のラストチャンス(小屋が今日で終わる)3連休、と言うこともあり北アルプスほどではないとしても登山者が多いです。
面平は唯一平坦なところで優しい緑の自然林にほっと一息です。


(面平)

そしてまた激下り、どんどん沢音が大きくなり、長い長い下りに足も疲れ「もう飽きたなぁ〜」とため息交じりの頃にやっと易老渡に帰り着きます。
南アルプスの奥深い、計り知れないパワーに触れて、明日へのエナルギーをいっぱいもらって帰ります。

(画像の一部は同行のpikeさん提供)