100万本の花旅 フィナーレ
大 雪 山
旭岳〜間宮岳〜北海岳〜白雲岳〜忠別岳〜五色岳〜化雲岳
2290m〜 2185m〜 2149m〜 2229m〜 1962m〜 1868m〜 1954m
H19年7月9日〜11日

(高根ヶ原から旭岳と後旭岳)
コース概要
旭岳温泉〜(ロープウェイ)〜姿見〜旭岳〜間宮岳〜北海岳〜白雲岳〜白雲岳避難小屋(泊)
避難小屋〜高根ヶ原〜忠別岳〜忠別岳避難小屋(泊)
避難小屋〜五色岳〜化雲岳〜天人峡温泉(泊)
9日 旭岳温泉〜旭岳〜間宮岳〜北海岳〜白雲岳〜白雲岳避難小屋
北海道山旅のメインは(個人的には)大雪山、高根ヶ原の花畑をグラビアで見て例によってとりこになっていた。
旭岳温泉ロープウェイ近くのYHは満室に近い状態で大半はツァー客で占められている。
6時始発のロープウェイを待ち乗り込む。約10分で1600mの雲上の花畑へ飛び込む。
1歩踏み出すとエゾコザクラ、エゾツガザクラの花畑、噴煙上がる大雪山の大パノラマに飛び込んでしまう。標高差500mを10分で運んでくれるのだからやっぱりありがたいかな…。
姿見池に移る大雪山。

激しく噴煙を上げ硫黄の匂いムンムンの凄まじい火口壁を行く。

キバナシャクナゲ、メアカンキンバイ、イワウメ、ミネズオウ、クモマユキノシタ、エゾタカネスミレ・・・等々。
図鑑を見るように次々咲き競う。しかも全てが大群落を作っているスケールの大きさに感動する。
富士山に登って山岳の高さを語れ、大雪山に登って山岳の大きさを語れ!
は某作家の名言。国内最大の国立公園の実感、納得する。
山頂は360度の展望、東は北海岳、白雲岳、南には高根ヶ原、忠別岳、トムラウシ、十勝連峰、北は北鎮岳、比布岳と表大雪の秀峰がお目見えする。
旭岳から火山礫の急斜面をジグザグに下り大きな雪渓を下る。後旭岳を右手に見て雪渓は一直線に滑って下る。

間宮岳から北海岳は礫地を黄色に染めてタカネスミレの大群落がある。踏まないように。

(北海岳)
北海岳はなだらかなピークで高根ヶ原を一望、黒岳、桂月岳も垣間見える。
惜しげもなく、無造作に花の香りをふりまいて草原の風が吹き渡って行く。
北海平に咲くキバナシオガマ。
キバナシオガマは大雪山固有種で絶滅危惧種に指定されている。

白雲岳避難小屋に荷物を置き白雲岳をピストンする。白雲平の花畑から岩礫を登ると山頂で花畑と山岳風景を堪能できる。
夕食はジンギスカン焼肉(マトンと玉ネギを炒めてタレをからめる)キュウリと玉ネギのサラダ、玉子スープ、アルファー米でちょっとスタミナ補給する。
さすがにアルコールは持って上がれないのでなし(;´ `)
コースタイム
ロープウェイ姿見駅 6:30→旭岳 9:00→間宮岳 10:37→北海岳 11:34→白雲岳分岐 13:12 白雲岳避難小屋 13:45
白雲岳避難小屋 13:55→白雲岳 15:07→白雲岳避難小屋 16:05
10日 避難小屋〜忠別岳〜忠別岳避難小屋
北国の朝は早く、爽やか。
白雲岳避難小屋の朝はトムラウシ山の撮影から始まる…と本にあったが全くその通り、テラスから真正面に雲海を従えてトムラウシ山が朝日に輝く。
今日は待望の高根ヶ原縦走で忠別避難小屋までなので行程は楽々♪花の尾根歩き♪空は青く雪渓の白さがまぶしい。
高根ヶ原は広大な砂礫、岩礫地にコマクサ、ホソバウルップソウ、エゾオヤマノエンドウ、イワヒゲ、イワブクロなど数え切れない種類の花が花のじゅうたんを作り花に埋まる。
そこここにピンクのじゅうたん!(コマクサのじゅうたん、エゾコザクラのじゅうたんなんて初めてお目にかかる)


(エゾオヤマノエンドウ イワブクロ)
聞きしに勝る花畑と展望で旭岳や十勝連峰の雄大な姿を絶えず見ながら、トムラウシがどんどん近づく。

(トムラウシ山)
ここで休憩、ここで写真、ここでお茶、ここでお昼とゆ〜っくり、の〜んびり楽しむ。

忠別沼と忠別岳。
忠別沼のほとりエゾコザクラの花畑でパンとお茶だけの昼食、エゾコザクラの中でのランチなんて、リッチ!リッチ!嬉しくなる。
山頂西側は切立つ断崖で覗いても下が見えないが断崖のそこここに白や黄色の花が咲いている。それがまた何とも言えず愛らしい。
山頂は十勝の山を遠景に大花畑が展開する。
白いハクサンイチゲとチングルマの中にピンクのコザクラが引き立つ美しさだった。

雪渓を渡り三角屋根の忠別岳避難小屋へ。
雪渓のあるところには大好きなエゾコザクラが群生する。忠別沼のほとり、避難小屋のほとり、雪渓を見るとコザクラを探す。
ここもエゾコザクラ、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラの饗宴。
ついに私は頭の中も目も心も全て花で埋まってしまった。
コースタイム
避難小屋 5:30→忠別沼 10:30→忠別岳12:00→忠別岳避難小屋 13:54
11日 避難小屋〜五色岳〜化雲岳〜天人峡温泉
ハイマツ帯を一上りして五色岳を過ぎ化雲平はチングルマとハクサンイチゲの大花畑、スケールが違う、広さがハンパでない。少しガスが出て遠方がかすみ幻想的になる。これほど広大な花畑はやはりアルプスでは見ないかな?
化雲岳と化雲岩
化雲岳からしばらく見晴らしの良い広々した草原状の尾根を下る、踏んでしまいそうなところにまでコマクサが咲いている。

(化雲岳山頂 化雲岩と旭岳)
植生が変わり、ハイマツと笹になる。
雨水に削られ、ぬかるみと笹の根で歩きにくく次第に湿地帯になり第一公園からは木道になる。
ワタスゲ、タチギボシ、アヤメなど湿原の花が咲く。
続く針葉樹林の長い下りは倒木が多くここも大変歩き辛い。台風が直撃したのかかなりの大木が広範囲にわたり根こそぎひっくり返っている。跨いだりくぐったりが大変で滝見台(919m)まで結構長く感じた。日本の滝100選の羽衣の滝は高さ270mから七段に落ちている。涼しげな滝を見て一息つく。
後は飽きるほどターンを繰り返しジグザグの下りで天人峡温泉にたどり着く。
大雪山は花の山、抱えきれない花束を胸に100万本の花旅は終わる。
コースタイム
避難小屋 5:15→五色岳 6:45→化雲岳 8:20→第一公園 11:50→滝身台 14:05→天人峡温泉 14:50