天生湿原・籾糠山

H24年6月3日〜5日(4名)
昨年に続いて天生峠(あもう峠)〜天生湿原(あもう湿原)〜籾糠山(もみぬか山)です。(飛騨市河合町と大野郡白川村の間にあります)

ミズバショウも然ることながらカラ谷原生林、カツラ門、それらを埋め尽くすお花たち、ニリンソウ、サンカヨウ、イチゲ、オーレン等々、私はあの異次元空間に完全に魅せられて、そして友人はきっと今日、その魅力のとりこになるのです。


(オーレン・・・ヒメイチゲ)

ようこそ天生湿原へ  請負人&案内人はpororiです。

天生峠は1年の半分は雪に閉ざされています。(国道360号天生峠までは通常11月〜5月冬期通行止め)
天生峠への国道R360の開通を何度問い合わせても当然ながら予定ということなのでかなり気をもみましたが予定通り1日開通しました。
(今年は6月1日 13時開通でした)
ミズバショウは開通と同時に行くのが一番美しいです。
画像は4日で、それでも決して早くはありませんが。

ミズバショウとリュウキンカのコラボはパワー全開、目を見張る明るさ、はじける白と黄色が目に飛び込んできます。

どこにどんなお花が咲いているか、昨年の記憶がまだまだ鮮やかでツバメオモトもオーレンもキクザクイチゲも大樹の下で、流れのほとりで、朽ちた古木の洞で、いつものように風に揺れて、日差しを浴びて〜。

やっぱり緑のニリンソウにも会いたくて…、この辺りだったよね???
昨年はまだらのニリンソウを見ましたが、見つけられない〜〜〜?かくれんぼしていますか?
でも見っけ〜〜〜!葉と同じ色で目が慣れるまでなかなか見つけられなかったけど、今年は全く緑でした。

(緑のニリンソウ・・・右は昨年のニリンソウ)
あちこちでうれしい再会、同じところで同じ花に出会えるってとてもうれしいです。ここに咲いているはずなのに〜って、見られなかったらとても悲しいです。


(カラ谷原生林)

ここは妖精の住む森、いつか見た「与勇輝」さんのお人形「ニングル」が住んでいます、きっと。
妖精達は風に遊び、花から花へ飛び交い、小鳥の歌声にハミングして、それからきっと花びらにくるまって眠るのです。

ここだけがどこにもない不思議な空気に包まれる花園、ニングルに出会える森です。

※いつかあんなお人形を作りたい…の夢はもう失いつつあります…(涙)


(残雪とカツラ門)

昨年は6月10日に来ていますが今年はカラ谷登山道〜山頂にかけて残雪が多いです。
アイゼンはいりませんが雪解けのぬかるみになっていて、渡渉時にかなり雪が残っているところもありました。
花に埋まるカラ谷登山道から木平分岐へ、曲がりくねった階段を上って籾糠分岐からツバメオモトやマイズルソウ、小鳥達の歌声に元気をもらって頑張りましょう。
早くいらっしゃい! 天上の風が吹き抜けていきます。

途中展望ポイントにベンチがありそれを過ぎるとまもなく山頂です。


(ツバメオモト)

まだら雪の残る白山、真正面に猿ヶ馬場山、遠く雲の中に北アルプスの山並みが霞んでいます。

広くはありませんが最高のcoffee terraceで、最高の、究極のcoffee timeをどうぞ!


(山頂に1輪咲き残るタムシバ)


(キヌガサソウ・・・キクザキイチゲ)

(クロモジ)
こんなに美しい自然が美しい姿のまま残っているのに改めて感動します。もちろん地元の方や関係者の方々のご努力は言うまでもありませんが、訪れる人はこの妖精の住む森に足を踏み入れるという謙虚な気持ちを忘れないで下さい。

貴重な森林、湿原、高山植物、それらがあるからこそそこに住む小さな生き物たちも含め全てをこのまま次世代に伝えて行くために。