武尊山(2158m)・谷川岳(1977m)赤城山(黒桧山 1828m)

H24年9月10日〜12日(4名)
期せずして今回は2泊3日で100名山を3座getすると言う欲張り山行でした。(別に100名山にこだわっている訳では決してありませんが)
武尊山(ほたかやま)に関してはあまり情報もなく読みの難しい山・・・、北アの穂高に対して上州武尊(じょうしゅうほたか)と呼ばれています。谷川岳は花の美しい夏、紅葉の美しい秋が人気ですが絶好の展望で楽しみました。赤城山は帰る日に数時間で登れる山と言う事でお天気回りも良く予定通りの欲張り山行が出来ました。
武尊山(武尊神社〜林道奥登山口〜武尊山〜剣ヶ峰の周回コース)
武尊神社から林道終点まであまり良い道ではありませんが車が入り登山口に数台の駐車スペースがあります。
山道をしばらく進むと剣ヶ峰との分岐点があり、「手小屋沢避難小屋経由武尊山頂 3.7k」へ進みます。
くもの巣が光りを受けてまるでCDが揺れているようで撮ったのですが↓下手くそ(- -;)

紫と白のトリカブト、白いトリカブト、カリガネソウなど涼しげです。カリガネソウは本当に繊細で不思議な形ですね。


(トリカブト・・・カリガネソウ)

尾根に出て避難小屋を過ぎるとやや勾配がきつくなり、鎖場、梯子も数ヶ所登場します。
鎖場を一つ上りきったところに大展望の岩場があり、休憩、休憩、ここで休憩しないでどうする???という訳で中休止です。狭いですが澄んだ空気がとても心地良く上信越の山並みがズラッと展望出来ゆっくり休憩しました。

小さい秋 見〜つけた。

(アカモノの実・・・ゴゼンタチバナの実)
あとは山頂を目指して上るのみです。
山頂で若い声が聞こえました。
「こんにちは、おつかれさま〜」と挨拶してくれたとても爽やかな青年が3人、1人はお疲れか木陰でダウンしていましたが、クッキーをお裾分けしたら「早速いただきま〜す!」とまた元気な声が返って来ます。気持ちが良いですね。
山頂は360度の大展望、最高の展望でした。
剣ヶ峰へはまた好展望の尾根を気分良く、♪♪♪です。
剣ヶ岳分岐から岩ゴロゴロで滑りやすい道ですが一のぼりで山頂です。
下りはやや難航します。木の根がらみ、岩がらみ、土質がそうなのか真っ黒い土で滑る、滑る、岩も根も土も落葉も滑るので気の抜けない下りでした。滑落するわけではありませんが、手をついたり、お尻をついたら、もうドロドロ間違いなしです。
でも自然がそこここにいっぱい残っていると感じられ、流行のコトバで言えば少しワイルドな山!でした。人気の数珠繋ぎの山よりむしろ個人的には好きです。
谷川岳
谷川岳と言えば山のヤの字も知らない頃、谷川岳=遭難…と思っていました。確かに今なおその複雑な地形や急峻な岩、中央分水嶺であるため天候の変化が激しいなどいろんな条件から遭難者が多く魔の山と呼ばれたりしています。遭難は一ノ倉岳の急峻な岩場が多く現に私の知人も一ノ倉沢衝立岩で命を落とされ、今回非常に複雑な気持ちで来ています。今日はオキの耳までの予定ですが、その山容だけでもこの目で見て改めてご冥福を祈りたい気持ちです。
それはさておき、一般道にそれほど危険ゾーンはありません。今日はその中でも最も楽々登山で土合口からロープウェイで天神平へ一気に上りそこから山頂を目指す天神尾根コースです。
ロープウェイを降りた時点ですでに好展望です。木道の歩き易い道で両側には多分夏には色んな花が咲き乱れたであろう、と思わせる名残があちこちにあります。
ノギラン?
マイズルソウの実、夏に清楚な真っ白い花を咲かせこの時期ルビーのような実を付けます。葉の形、実の美しさ、かわいい!

熊穴沢避難小屋からはザレ場、岩場になりロープも設置されています。(ロープはなくてもよいみたい)
天狗の溜まり岩から山頂が見えてきます。笹原がとてもきれいでまるで海原です。その中を1本の道が山頂へ続きます。
山頂直下はガレ岩の階段状です。
肩の小屋と万太郎山への縦走路、何かとても胸騒ぎがしきり!いつか行きたい!

小屋から10分ほどでトマの耳、山頂は人だかりです。次にオキの耳、さすがネームバリューのある山で、昨日の武尊山も100名山なのにわずか数人に出会っただけ、こちらはぞくぞくと人が集ります。どちらも平日であることも同じです。


(左から茂倉岳・一ノ倉岳・オキの耳)

空模様が怪しくなって遠くでゴロゴロ、と聞こえて来ます。雷恐怖症!何度か非常に怖い目にあっています。気持ち焦りながら下ってロープウェイ駅につくとロープウェイが雷のため止まっています。えっーー、この状態で歩いて下るのは危険、怖いよ〜(;´`)
仕方なく駅で待機していると、今から動かすので急いで乗るように言われ大慌てで乗り込むと間一髪で本降り状態、でもまだまだ山中に大勢いるはず…皆ズブ濡れだろうなぁ。
一瞬で天気が急変するのを目の当りにしたことでした。
花には遅く、紅葉には早いけれど、肩の小屋も山頂も大賑わいで、コースもいくつかあり初心者でも楽に登れる、ということで人気のようです。
ちなみにベストシーズンはロープウェイも登山道も大混雑らしいです。
赤城山
赤城山というピークはなく主峰の黒桧山、駒ヶ岳他の総称で今日は時間と車の都合で黒桧山のピストンです。深田久弥さんによれば赤城山は登山というより逍遥…と評されていますが、黒桧山〜駒ヶ岳〜覚満淵〜地蔵岳の周回コースは展望もよく花の時期にはレンゲツツジやアカヤシオ、シロヤシオも楽しめるようです。

登山口からいきなり樹林の急登ですが、猫岩は大沼湖のビューポイントです。

緑がきれいな樹林の上りは清清しく山頂は展望もよいのですが今日は霞んでいました。帰路には大勢の方がグループ、団体、個人とゾクゾク上って来られました。