武奈ヶ嶽(865m)〜三重嶽(974.1m)
高島トレイル

H22年4月28日(4名)
春の湖北は花が多くて魅力いっぱいです。高島トレイルが整備されブームでもあり最近はこの近辺の山に私も親しくなりました。
大先輩の会員制リゾートマンションやログハウスなど利用させてもらっていつも1泊のゆったり山行です。
中央分水嶺を確認出来たり、何と言ってもこの時期は花いっぱい!登山道にあふれるお花にはびっくりやらうれしい悲鳴やら…です。
三重嶽(さんじょうたけと読むらしい)も噂に違わぬ花の名山、イワカガミ、イワウチワ、カタクリ、オーレンとその多さには圧倒されました。昨春己高山に行った時とりわけ花の多い三重嶽を教えてもらい、私的には春に行きたい山リストのトップクラスでした。
石田川ダム(高島市今津町)駐車場に車を止め(トイレ有)そのまま10分ほど行くと武奈ヶ嶽登山口の標識があります。
(※林道は通行出来ました)


(武奈ヶ嶽登山口)

樹林の中でいきなり急登です。
そのうち先頭を行くリーダーがおかしい?おかしい?と言いつつ地形図とにらめっこ、どうもおかしい?と皆でコンパスを出して見るとリーダーのコンパスはあきらかに変な方向を指して異常事態になっています。そんな事ってあるのですね。もしそんな事になったら早く気づかないと大変なことになります。私だったら多分とんでもないことになってからしか気づかないかも (>_<)
尾根に乗ると斜面に無理やりつけられたような細い山道になりここまでくるともうイワカガミだらけ〜、でもまだまだ蕾なのです。蕾だからかとても色濃く紅色です。開花したらどんな色でしょうね、1輪でも咲いていてくれないかなァ〜。
ここでは一番開花しているイワカガミがこの程度でした。きっと今頃はピンクの尾根になっているのでしょう。

赤岩山(740.3m)のはっきりしないピークを過ぎてブナ林になり、厚い落葉のじゅうたんはフカフカ、カサカサでかすかな春の匂いがうれしいです。
強風、積雪など過酷な条件下で極端に変形したブナが多くまるで踊っているようです。
イワウチワの大群落にも出合います。ランの葉っぱも見つけ〜、どんなランでしょうね。

武奈ヶ嶽山頂。

三重嶽へは小さなピークをいくつか越しアップダウンがありますが、なかなか快適なブナ林が続きます。
それにしてもブナの木は雪に痛めつけられどの木も根元で先ず曲がり、同じ方向に傾いて本当にダンスしているように見えます。
イワウチワやカタクリもたくさん見られますがカタクリはまだまだ蕾固しでした。
ワサ谷分岐、水谷分岐といくつか分岐点があります。(標識あり)
近江坂分岐は近江坂から大御影山への縦走路(大御影まで6kmらしい)が北へ伸びここもいつかは歩いてみたいところです。ブナの美林が続くそうです。分岐から三重嶽は数分で広く明るい台地状の山頂です。暖かい日差しの中でランチタイム、コーヒもいただいてゆったりしました。

(近江坂分岐・・・三重嶽)
落合方面への下りは(表示板あり)明快な尾根をひたすら下ります。ずっと見事なブナ林が続き黄葉時は間違いなく目がくらむでしょうね。
落葉の中からミツバオーレンの花、またまた登山道を塞ぐイワウチワの大群落、ショウジョウバカマ、イカリソウ、たくさんのお花に出合う花尾根です。
592mのピークから急降下し三重嶽登山口に下ります。石田川に沿って林道を約30分ほど歩いてダムの駐車場に帰ります。
ダム湖に映るヤマザクラやツツジ、新緑に目を楽しませていると「イワカガミがいっぱい〜!」高嶺の花の如く手の届かない岩の上に満開の紅色のイワカガミが咲き誇っています。とても濃い色です。望遠で撮りましたがイマイチ。

またまた「あの白い花は???」
リーダーに見つかったら怒られそうな(リーダーは先を歩いていた)急斜面をズルズル滑りながら上がって撮ったのがこれ、キクザキイチゲ?その変種のヤブイチゲ?花がとても大きいです。清楚な目にいたい白さがとても印象的でした。

春の湖北は花盛り、しばらくはまりそうです。(*^^*)
コースタイム
武奈ヶ嶽登山口 8:15→赤岩山 9:40→武奈ヶ嶽 10:30→近江坂分岐 13:00→三重嶽 13:06→P698m 14:35→三重嶽登山口 15:10→石田川ダムP 16:30