高 妻 山(2352.8m)
H21年8月5日(3名)
8月に入っても梅雨が明けず近畿地方ではやっと3日に梅雨明け、おかげで7月は予定していた殆どの山行が中止となりストレス山々積みでした。
やっと夏山だぁ〜!!pororiの森に夏がやって来ました。久しぶりの山行は戸隠高原から高妻山です。
戸隠牧場を通り過ぎたところに牛止めの柵がありそこが登山口です。
しばらく沢沿いに何度か流れを横切ったりしながら登ります。朝が早かったので顔を洗ったり手を洗ったり、冷たい水にやっと脳が目覚めたようです。
山荘で朝食にいただいたお弁当を半分いただきます。オーナーの心のこもった朝食はおかずもたっぷり入っていて、山行中の水分にどうぞとスモモとプルーン、暖かいメッセージも添えてありました。
さぁ〜頑張ろう!!!と見上げます…が、今日は上空ガスで白いばかりです。
沢沿いは鮮やかな黄色のオタカラコウや涼しげなギボウシが見られ、BGMは清流と清涼感満載です。
(ギボウシ蕾)
コース中唯一のナメ滝、ツルツルと岩を這うように流れています。右にロープがあり足がかりもあるのでOKです。
続いて帯岩、巨大なスラブ岩をトラバースします。
濡れているので滑りやすいですが、鎖が手の届く範囲にいくつもありますので大丈夫です。この岩場は花畑、ギボウシやシモツケソウが斜面いっぱいです。
これで難所は終りです。
小さな滝がありあと一登りで稜線に出て一不動避難小屋です。
ここからピラミダルな高妻山が見えるとガイドブックや地図には書いてありますが、今日は上空真白です。
稜線歩きは花畑や切立つ崖っぷちなどあり展望も楽しめるはず…ですが、今日は(- -;)シュン〜
でも、でも、見つけましたキソチドリ??かな、
ソバナ、ギボウシ、ハクサンシャジン、ホツツジもとてもかわいいですね。
ツクバネソウはもうはねの形になっていました。
(ハクサンシャジン)
沿道には次々に小さな祠があり十三仏が祭られています。
(※高妻山には十阿弥陀までしかお祭りされていませんが、あとは十一 阿閃如来・十二 大日如来・十三 虚空蔵菩薩です)
一不動の次は二釈迦、三文殊、四普賢、五地蔵・・・と。
五地蔵山(1998m)で一休みします。
五地蔵から六弥勒まではすぐですがこの間に下山に使う弥勒尾根(徳武新道)を教えていただいたのでチェックしておきます。
標識はありませんが、赤テープと笹を刈ってある新道がすぐ分かりました。
七薬師を過ぎると大きく下ります。登山口からの標高差が1250mほどなのでこの大下りを加算すると累計標高差1400〜1500m? わぁーオ (;´`)
でも私は1週間後に剱岳早月尾根が控えている〜
こんなことでヘロヘロ言ってはおられません〜!大下りも激上りもなんのその〜なんですが…。
(ホツツジ)
可愛い花たちに元気をもらってがんばります。
ここからシラネアオイの群生があり、シラネアオイロードになるそうです。(6月中旬)見たいなぁ〜いつか。
シラネアオイはもうしっかり結実してこんな変わった形↓です。たくさん咲いていたのでしょう、実もたくさんなっています。
希少種のキバナアツモリソウもこの山系で咲くそうです。会いたいものです。
八観音、九勢至をすぎて最後の上りで十阿弥陀です。
岩の山頂で三角点はもう少し先です。
山頂の岩に咲いていたミヤマシャジンとミヤマオトコヨモギ。
下りになってやっと戸隠山が見えました。ガチャガチャの稜線、ナイフリッジになっています。
結局高妻山の全貌は一度も見えずに終わりました。
六弥勒から教えていただいた徳武新道(弥勒尾根)を下ります。コースタイムでは2:05分なので30分ほど短縮出来ました。
やや単調な下りですがまだ開かれて数年のようでフワフワと足にやさしい下山道です。
曇りベースとガスで展望はありませんでしたがが、お花と緑がとてもきれいでした。
いつものことですが下山するとこんなに良い天気で、朝はそんなにいなかった牛さんがいっ〜ぱい、のんびり尻尾をふりながら草を食べていました。
暑くてすっかり喉が渇き、牛乳とアイスクリームをいただきました。牛さんごちそうさま!牛乳もアイスクリームもとても美味しかったよ!
コースタイム
登山口 5:20→ナメ滝 6:19→不動避難小屋 7:18→五地蔵山 8:33→山頂 10:55→弥勒尾根分岐 13:20→戸隠牧場 15:07