安達太良山と聞くと真っ先に智恵子抄を思います。
病身の智恵子がどれ程故郷の青い空が恋しかったか、病身でなくてもきっと恋しいはず、
まして精神の病であった智恵子の痛いような思いが伝わって来ます。
智恵子は遠くを見ながら言ふ
阿多多羅山の山の上に出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だと言ふ
(智恵子抄より)
「わたしもうぢき駄目になる」 何という恐ろしい予感でしょう。
そんな予感に苛まれつつ故郷を恋い、芸術家としての苦悩に「人間商売さらりとやめて、もう天然の向こうへ行ってしまった智恵子」
ほんとの空の向こうにそんな智恵子の世界、智恵子のうしろ姿が彷彿と浮かびます。
安達太良山(1700m)10月16日
「智恵子のほんとの空」に出会いました。この東北山旅は幸い好天に恵まれ連日青い空で毎日ほんとうの空だって一人喜んでいました。
でもやっぱり安達太良山の青い空が見られたらうれしいなぁ〜、この東北山旅が決まった時からひそかに夢見ていた智恵子のほんとの空。
感無量!本当に素晴らしい智恵子の空でした。
今日もゴンドラ利用して一気に1300mまで上がるので山頂までの標高差は400mほどです。
山頂駅をおり木道を進むと薬師岳パノラマパーク、安達太良山を一望できるビューポイントです。
ほんとの空記念碑があります。↓「この上の空がほんとの空です」と書かれています。
(中央突起が安達太良山))
整備された木道は展望なく暑いですが、しばらく行くと潅木を抜け展望も開け、爽やかな風も感じられます。
とても気になる飯豊山です。
山頂はテッペンに小さな祠、360度の展望です。
山名標識はなくて(風で飛んでいったのかも)「八紘一宇」と書かれた石碑があります。
山頂からのパノラマ
(中央 磐梯山〜吾妻連峰)
馬の背から見る山頂
沼の平は1900年の大爆発によって出来た直径1.2km深さ150mの噴火口、不気味な色、凄まじい様相です。
見た事はないのですが、月面てこんなかな?
馬の背から船明神山へ行って見ます。沼の平がゾッとするほどよく見えます。
帰りは峰の辻から勢至平へのコースをとり紅葉の中をあだたら高原へ下ります。
(勢至平から鉄山)
今回は大変楽々登山でこれで100名山を4つgetしました。(*^^*)v
コースタイム
あだたらエクスプレス山頂駅 8:45→山頂 10:00→(馬の背〜船明神山〜馬の背)→峰の辻 12:30→あだたら高原スキー場 14:25