-----謎のクラクション----- |
この話はまだ私や友達が運転免許を取り立て(18歳)の時に友達4人で深夜の山奥をドライブしていた時のことです。 場所は平群町で十三峠へと続く道の途中あたり…。 「なんか怪しい山道がある。」 だんだん普通のドライブに飽きてきて少し刺激が欲しかった私達は、ドライバーであるAさんに強制的にその細い山道へと向かわせたのでした(本当にゴメンなさい^^;) そうして山道へといざ進入したのですが…うーん、狭い。 車が一台(普通車のブルーバードでした)やっと通れる程度の道幅で対向なんて間違っても出来ません。 おまけに片側は崖になっていて落ちたら死にそうです(笑) 反対側は山肌でそこらじゅうから草木が生い茂り、容赦なく車を傷つけてました。 「これで、この先行き止まりだったら鬼バック…。」 Aさんもなんだか泣きそうです。 そんなAさん追い打ちをかけるように後ろから来た車に何回かクラクションを鳴らされました。 かなりノロノロ走っていたからなのでしょう。 Aさんもそれに気づいたようで即座にスピードを上げました。 といっても道幅が細くて木の枝がバシバシ当たるので(なんと言っても片側が崖^^;)あまりスピードを出せません。 それでも後ろの車は引き離したようでそれからはクラクションも鳴らされませんでした。 途中、道の脇にいきなり古びた池(かなり不気味!)が現れてちょっとビックリしましたが、何とか終点に着いたようです。 着いたところはなんと信貴山寺。 裏からお寺に入れたなんて初めて知りました。 そこはちょっと広くなっていて車のUターンも出来るのでほっとして少し休憩していました。 そろそろ帰ろうか、ということになり再び来た道を戻ります。 あの細い道をまた走るのか…とAさんはちょっとダルそうでしたが^^; 走り出してから少ししてAさんがポツンと一言、 「あれ〜、おっかしいなぁ…。後ろの車どこいったんだろう??」 私も気付いていたのですが確かに後ろから来た車が見あたりません。 休憩していた時間を考えるとお寺で会っているはずなんですが。 「もしかしたら鬼バックで戻ったのかも。」 私はそれ以外考えようがなかったのでそう普通に答えると、他の二人があっけにとられた顔で、 「後ろの車って…? 何??」 きっとその瞬間、私とAさんの顔色は青ざめていたんでしょうね(笑) そうです、他の二人にはクラクションが聞こえてなかったのです。 そこで今までの事を二人に話しました。 私とAさんの意見は全く同じだったのですが、他の二人の意見も全く同じで「絶対に聞こえてない!」と言います。 途中スピードを上げたので、なんでだろう?と思っていたそうです。 まぁよく思い出してみると、車の姿は見てないんですよねぇ…、ヘッドライトとかも。 でもクラクションの音は結構大きくて同じ車内にいて聞こえてないのは明らかにおかしいんです(カーステはONだったけど) 追記:途中見た池で亡くなった人がいたという噂を聞きました。車で突っ込んで死んじゃったのかな…( ▽|||)サー |
-------------------------- |