二月堂盛夏

 大仏殿の北側から東の二月堂へ抜ける径は、石畳と土塀が織り成す風情ある場所で、いつも多くの画家たちがキャンバスを立てている。
 ゆるやかに曲がりくねった径の奥に二月堂が姿を見せる構図や、太陽の光が石畳の階段や土塀につくる明暗のコントラストがおもしろい。
 私自身、以前に同じ場所をタテ構図でスケッチしたこともあり、お気に入りの場所のひとつとなっている。