稲渕晴天
今年の美術部の生徒たちは意欲的で、どんなことにもすすんで取り組もうとするので、顧問としても頼もしいかぎりである。
夏休みには春日大社に写生会に行き、4人の生徒が受賞してきた。がんばったことが他者から認められるのがうれしいのは、誰もが同じだと思う。そして、そういう機会を増やしてあげるのが、教師としての私の役目だとも思う。
そこで、今年は9月の休日にも明日香村にスケッチに連れて行った。が、春日大社の森の中で描いた前回とは違い、季節はずれの灼熱の太陽が、生徒たちの集中力を奪っていたようだった。