初瀬の棚田
ここは毎日通勤で車窓から眺めている風景。
秋になり稲穂が色づくと、しばしばカメラマンが写真におさめる姿を見かけていたので、気になっていた場所である。
日が長くなり始めた初夏の夕方、いつもは通り過ぎているこの棚田の傍に車を止め、遠くの風景を眺めてみた。
うねり曲がった棚田の奥には、三輪山や耳成山、遠くは二上山が望め、この上もなく立体的な情景をつくり出している。昼間の風景も良いが、夜は真っ黒な山の谷間から桜井や橿原の街の夜景がきらきら輝き、これもまた美しい。