■2005年02月24日(水)  100(−40)質場外乱闘編。
調子に乗って、100質第二段。
今回は前半60質問だけ答えます。
これでも○時間かかったよ orz

Q1

比沙「モニターの前の皆様、こんにちは。
   本日のお相手は卯月戒ことKo-型万能ロボット壱號です」
カイ「や、まて。なんてーか違うぞ、それ」

Q2
比沙「では、はりきって名前をどうぞ」
カイ「芸風変わってないか比沙?」 
比沙「なにぶん久々ですから」
カイ「みもふたも無い...ま、いいや。卯月戒、あるいはただのカイ。あっちの世界だとファミリーネーム無いんだよなあ」
比沙「カイのいた世界では、名前が短いほど位が高いとされています」
カイ「地域によるけどな」

Q3
比沙「それでは、あなたの登場する作品名を教えてください」
カイ「『正しい余生のすごし方』 略してただよし」
比沙「...どこをどう略せばただよしになるのでしょう」
カイ「俺に聞かれても」

Q4
比沙「ところで今日は一の位を四捨五入すると2010年になる年の4月の最終日ぐらいですが?」
カイ「いや...俺の答える隙間は? あんたがその手の質問得意なの知ってるけど」

Q5
比沙「ではカイ、あなたの言葉で作品の概要を話してください」
カイ「剣と魔法の国の勇者カイ(16歳)がロボットの少女比沙(推定一歳?)の手によって、中途半端な田舎白鳳町に召喚されてしまう。
遠き異世界に呼び出されて勇者に与えられた使命は家事手伝いだった?
魔王を倒して暇な勇者と、いまいち何も考えていないロボットの人生これからコメディ」
比沙「...思いっきりあらすじ欄からの引用ですね」
カイ「苦労したらしいぞ。まずまず興味を引けるオモシロ文になってると自負しているらしい」

Q6
比沙「それでは、作品内で役割を聞いてみます。どうですか?」
カイ「どうって...どう答えるんだ、そんなの」
比沙「...検索終了。どうやら○○役とか、△△担当とかそう言うことらしいですね」
カイ「なるほど。...そうだな、しいて言うなら灯油の補給担当」
比沙「いきなり季節飛ばしましたね...他には?」
カイ「風呂洗い担当。草むしり担当。二人してコタツに入っているときに宅配便が来たら取りに行く役担当」
比沙「...もう結構です」
カイ「あとは、元勇者だな。隠居した勇者」

Q7
カイ「次の質問は?」
比沙「作品内の待遇には満足していますか? 愚問ですね...飛ばしますか?」
カイ「言わずもがな」

Q8
比沙「ところで、カイの年齢は十六で良いのですか?
カイ「ん、ああ。そうだな。実のところ生まれた日わかんないんだけど」
比沙「今は誕生日ありますよね。
カイ「あ〜、それは師匠が決めてくれたんだ。年齢も師匠が勝手に決めた」

Q9
比沙「あと、そろそろ身体測定なのですが...」
カイ「なんかマズいのか?」
比沙「まずいですね。骨格部に...軽量とはいえ金属素材が使われているので」
カイ「重い、と。...なるほど」
比沙「見た目が軽そうですから、あまり途方も無い数値を出されますと...体重計の故障と思われてしまいますし。
カイ「って、どれだけ重いんだ!?」

Q10
比沙「ところでカイ。最近、学校ではずいぶんとモテるようですね」
カイ「そうかぁ? 金髪が珍しいだけのような...」
比沙「よく見ると目も金色なのですね」
カイ「まあ、金って言っても色鉛筆の芯みたいな金色だけどな」

Q11
比沙「金髪は自慢だったりするのでしょうか?」
カイ「じ...。いや、あっちの世界じゃ割りと普通だし」
比沙「では、他にセックスアピール出来そうな物は」
カイ「物て。あ〜そうだな。フブキにはやっぱり目を褒められたかな。
   なんだか知らないけど、しんどそうな所がいいんだとさ」
比沙「...恐らく、もう少し叙情的で、感の入った意味合だと思うのですが」

Q12
不意に、シャッター音がした。

カイ「...ん?」
比沙「何です」
カイ「今、カメラ撮らなかったか?」
比沙「いえ...」
カイ「そう? か。まあ、そうだよな。こんな毎日いるリビングで写真とっても仕方ないしな」
比沙「ええ...(微笑)」

Q13
比沙「たまに...そう言う顔をするようですね」
カイ「あ、見られてたか。すまんすまん」
比沙「何故謝るのです?」
カイ.「ん、いや..泣く一歩手前みたいでみっともないって、トールによく怒られてたんだよ」

Q14
比沙「勇者」
カイ「は?」
比沙「もう少し、単純で迷いも無い人間だと思っていたのですが...」
カイ「まあ、そう言う奴の方が幸せだと思うんだけどなあ」

Q15
比沙「自分は違うと思うのですか?」
カイ「違うんだろうな。だから今ここにいる」

Q16
比沙「それはそうとカイ、もうすぐ中間試験ですよ」
カイ「げ、数学の範囲って結局どこになったんだ?」
比沙「私に聞いても仕方ないでしょう」
カイ「いや同じクラスだろ。な、比沙さん。できたらノートも」
比沙「駄目です。入学は手伝いましたが、落第にまで責任は持ちません。
   カイ、あなたの人生ですよ」

Q17
カイ「頼むよ比沙さん、ひー様! 俺、勉強は好きだけど、
  数学だけはどうしても苦手なんだよ」
比沙「そんな都合のいい苦手がありますか」

Q18
カイ「いや、でも人間どうしても得て不得手があるからさ。
  そう言うの認めてみんなで助け合おうって精神が大事なんじゃないかな」
比沙「その考え方は褒められたものですが、堕落のツールにまで使うようでは
   誰もついてきてくれませんよ」

Q19
比沙「さて、決め台詞ですね」
カイ「いきなり戻ったな...まあいいけど」
比沙「決め台詞は存在していますよね」
カイ「あれかあ...確かにあるなあ」
比沙「魔王の代わりに〜ですね」
カイ「いつのまにか決め台詞になってたな」

Q20
比沙「次の質問は、『自分に声優を当てるとしたら誰ですか?』 ですね」
カイ「いかんせん声優とか知らないんだけど..」
比沙「私も無理に調べたことはないですね。と言うわけで、詳しくない私たちに変わって作者が答えます」
カイ「それで?」
比沙「『カイの声は関智一』 だそうです」
カイ「...今、物凄い握力で自分で自分の首絞めてなかったか?」
比沙「あまり詮索するとすぐにバレるので、闇に葬りましょう」

Q21
比沙「私はカイの愛人なのでしょうか?」
カイ「はぁっ!?」
比沙「今日クラスメイトにそう聞かれたのです」
カイ「それは絶対聞き間違いだと思うぞ。せめてほら、こ」
比沙「はい?」
カイ「...いや、なんでもない」

Q22
比沙「フブキさんやトールさんとは良く遊ぶのですか?」
カイ「こっちの世界でか? いや、あいつら忙しいから。ダベるにしても週に二時間程度だな」
比沙「カイがドロップアウトした分お二人の仕事が増えているわけですね」
カイ「う...」

Q23
比沙「よく瞑想しているようですが...」
カイ「ああ、あれか。あれは寝てるんだよ」
比沙「仮眠ですか?」
カイ「まあそうだな、時間が飽いたり一人になったとき、自然と休もうとしてしまう。
  悪癖だから、直さないととは思うんだけどな」

Q24
比沙「そう、あれは数学の時間でした。数学の馬追先生が三角関数のおさらいを板書していたときです」
カイ「ぐわーー、そ、その話だけは」
比沙「そのとき、カイは既に授業内容に敗北を喫し、居眠りに入る寸前でした」
カイ「やーめーてーくーれー」
比沙「馬追先生は後列で舟を漕ぐカイを目ざとくも発見し、激しく恫喝しました。
   すると、ああ! なんと言うことでしょう!!
   カイは愚かにも机の上に立ち上がり叫んだのです」
カイ「うわっぁああああああああああああ!!」
比沙「た――むぎゅ(比沙、口を押さえられてそのまま舞台袖に担がれて消える)」

Q25
比沙「ところでカイって、ソトラゴスイワカエデザルに似ていますよね」
カイ「何だその珍獣?」

Q26
カイ「どうでもいいけど、比沙の部屋って散らかってるよな。
  物自体が少ないから一見整ってるように見えるけど」
比沙「...カイの部屋など、寝る場所すらないじゃないですか」
カイ「いや、元からないんだが...そういや、ベッドっていつ来るんだ?」

Q27
比沙「...また、地味っぽい服買ってきましたね。何を買っても結構ですと言いましたのに」
カイ「ん〜なんか、最初に来た服が印象に残っちまってるというか」
比沙「もっとも、頭が頭ですからこの位のほうがいいのかもしれませんね」
カイ「いや、せめて髪って言ってくれ...」

Q28
比沙「カイはツッコミ兼、天然ボケですよね」
カイ「いや、それはどちらかというとあんたのような」
比沙「ね?(無表情で凄む)」
カイ「...はい(頷く)」

Q29
カイ「(携帯のストラップを見つめて)これって、何かに括り付けるのか?」
比沙「ええ、髪飾りとか、エプロンとか、ピアスにつける人もいますね」
カイ「へぇ...」
比沙「ええ」
カイ「ところで比沙、俺も携帯電話がほし」
比沙「却下です」

Q30
比沙「カイでは呼びづらいので何かあだ名を考えましょう」
カイ「いや...ええっ?」
比沙「かいばしらとかどうでしょう」
カイ「いや確かにあだ名っぽいが...」
比沙「かいばしるーら」
カイ「飛んでったな」
比沙「電信ばしら」
カイ「せめて原形をとどめろよ」

Q31Q32Q33
比沙「前々から思っていたのですが、あんた呼ばわりはどうかと」
カイ「名前で呼ぶの苦手なんだよ...一応気をつけてはいるんだけどな」
比沙「それと、ここにカイの昔の一人称は私だったと言う資料があります」
カイ「う、どっからそれを...いや、まあ目上の人に合うときは今でも私だけどな」
比沙「似合いませんねぇ」
カイ「だろうな」

Q34
比沙「勇気軍で勇者をやっていたころは、お給料は貰っていたのでしょうか」
カイ「給料...はなかったけど、やたら財産はあったみたいだな」
比沙「みたいだな?」
カイ「諸王が献上してくれるんだけど、俺のいた最前線には目録しか届かなくってな。
  正直、どんな物貰ったのかも解ってないんだよなあ」
比沙「ちなみに、現在その財産は?」
カイ「勇気軍に分配してるんじゃないか。トールのことだから」

Q35〜36
比沙「孤児だったのですか?」
カイ「頭に戦災がつくけどな。わりと余裕がある孤児院だったし、
  孤児院の頃の俺は人生で二番目に楽しかった俺だったな」
比沙「一番目は?」
カイ「今かな」

Q36
カイ「まあ。そんなわけで、これからもよろしく」
比沙「はぁ」

Q37
比沙「舞台となる白鳳町は近畿地方です。
   精霊指定都市なのですが、説明は省きます」

Q38
比沙「神卸しの丘――神隠しの丘とも呼ばれていますが、
    私たちの家はそこの頂上に白鳳町を見下ろす形で建っています。
   天保山よりも高く広い土地なのですが、私有地です。
    地主は私ではありません」

Q39
カイ「戦災孤児から勇者を経て、異郷の学校で高校生か...波乱万丈だよな」
比沙「最後だけ特に波乱が起きていない気がしますが」

Q40
カイ「比沙って、金持ちなのか?」
比沙「カイほどの財産は持っていませんよ」

Q41
比沙「座右の銘とかありますか?」
カイ「のんびり退屈していたい」
比沙「それは願望では...」
カイ「まあ、そう言うの嫌いなんだよ、人をひとつの言葉で縛るなんてな。
  迷わずにすむけど迷わなくなる。
  それで正しいと思ったこともできずに死んでいった奴を、俺は何度も見てきた」

Q42
比沙「師匠のことは尊敬していたのですか?」
カイ「どうだろ、もう少ししたら尊敬するのかもしれないけど、今はただのむかつく兄ちゃんだな」

Q43
比沙「フブキさんとの仲は進展しましたか?」
カイ「いや、あいつはどうもなぁ...」
比沙「では吹雪さんとは?」
カイ「あの人とは、なぜか親友になれそうな気がする...」

Q44
カイ「ロボットは初恋するのか?」
比沙「ロボットでも恋はしますから、初恋もするのではないでしょうか」
カイ「心がないなぁ」
比沙「勇者は恋をするのですか?」
カイ「う...し、しないんじゃないかなあ。引退したからもうわからないけど」

Q45
カイ「比沙って和食が好きだよな」
比沙「カイはジャンクフードが好きみたいですね。何でも美味しいと言うのは張り合いがないので、改善してもらいたいものですが」
カイ「それなんだけど、そろそろ俺も料理を作る方に」
比沙「では次の質問どうぞ」

Q46
比沙「帰るの、遅かったですね」
カイ「クラスのみんなでカラオケ行ってたからな」
比沙「...へ、へぇ、みんなと」
カイ「比沙も誘おうかと思ったんだけど、なんか真剣に考え事してたから」
比沙「そのときは...献立を考えていました。別に声をかけても良かったのです」
カイ「あぁ、そうだったのか、なるほど」
比沙「...カラオケ、クラスのみんなと...」
カイ「ん?」
比沙「いえ、何も(そっぽを向く)」

(その日の夕食はご飯と梅干だけでした)

Q47
比沙「向こうの世界にも映画があるのですか?」
カイ「ん、そう言うことは解らないのか」
比沙「ええ、例の原書にはこれと言った記述はありません」
カイ「映画はあったよ。白黒の無声映画だけどな」
比沙「台詞をスクリーンの傍の弁士が喋る形式の映画ですね」
カイ「そうそう、だから活弁が悪いやつに当たるともう最悪。
   最初に見た映画――孤児院のあった村の上映会な。
  その弁士が、もうとにかく物凄い下手くそで、
   台詞は不明瞭だし、ページは飛ばすし、
  途中でパニクって固まるしで、とにかく最悪。
   めちゃくちゃ楽しみにしてた映画だったのに、もう全部ぶち壊し。
  子供ながらに、もう一度あの映画をまともな弁士の下で見てやるっ
  ――て思ったもんさ」
比沙「その映画は見ることができたのですか?」 
カイ「いや...何せ子供だったし、タイトルも忘れた。どんな映画だったかすら覚えてない」

Q48
比沙「あの剣を呼ぶときの口上は、カイのオリジナルなのですか?」
カイ「いや、あれは意訳だから。日本人が聞けばそう言う風に聞こえるってだけ。
   俺自身は、源語っていう魔術の言葉で、簡潔に唱えていると思ってくれ」
比沙「なるほど、単純な英語の連続でもけれん味を感じる、日本人の感性の影響と言うわけですね」
カイ「いや、知らんけど...多分そうじゃないのか」

Q49
カイ「俺、何部に入ったんだ? いろいろ勧誘されてたんだけど...比沙には入るなって言われてたし」
比沙「箏曲部です」
カイ「あ、琴部になったのか。比沙が部長なんだよな」
比沙「...というより、私しか部員がいないのですが」

Q50
比沙「テーマソング」
カイ「アニメの主題歌とかだよな...あれって、突き詰めて考えれば、
  オープニングで作品のテーマを言っちゃうってことなんだよな」
比沙「その辺りは、ジャズに通じますね」
カイ「けど、テーマソングって言われてもなあ」
比沙「選曲してあげましょうか?」
カイ「まあ、期待はしないけど、頼む」
比沙「『ああ人生に涙あり』 とかはどうでしょう?」
カイ「...何の歌だ、それ?」

Q51
比沙「じ〜〜んせぇえい、らくあ(略)もあ〜る〜さ〜」
カイ「いや、確かにご隠居ストーリーだけど...」
比沙「では渡る世間は鬼ばかりのテーマを」
カイ「歌あったか?」

Q52
比沙「絵は上手いんですよね」
カイ「とことん写実的だから、味気はないけどな」

Q53
比沙「カイは漫画をよく読みますね。漫画ばかり読んでいると馬がガゼルパンチをお見舞いしますよ」
カイ「またとことんひねりすぎて原形をとどめていないボケを...」
比沙「おすすめの本とかありますか?」
カイ「OL進化論」
比沙「...」

Q54
比沙「あなたは神を信じますか?」
カイ「いや、そもそも信じると言う問題じゃないんだよな、神って。
  なにせ普通にいるから。カブトムシを信じますかって言われてもなあと言う話」
比沙「いえ、すみませんが私はクワガタ論者ですから」
カイ「いや、ノらなくていいから」

Q55
比沙「予言者はいたのでしょうか」
カイ「預言者はいたけどな、師匠とか」
比沙「血液型占いとかはあるのでしょうか?」
カイ「糖タンパクの違いで占いはしなかったが、武器占いとかはあったな」
比沙「武器占い。ものすごく血なまぐさいにおいがしますが...」
カイ「今日のドツボちゃんは刀派のあなた。レスキューアイテムは生首の干物で作った首飾り! とか」
比沙「地獄の底を突き抜けそうなくらいドツボな気がします」

Q56
比沙「私はコーヒー派です。酸味と苦味と甘味が入り混じった濃くて深い味わいのコーヒーが好みです」
カイ「俺もコーヒー派。理由は味がはっきりしてるから。茶とか紅茶はなんか薄いし」
比沙「...」
カイ「うおぃ。何で離れる?」
比沙「...いえ、同列に扱われたくないので」

Q57
カイ「一度この神卸しの丘とやらを、時間かけて隅から隅まで歩いてみたいんだよな」
比沙「今度ピクニックでもしましょうか?」
カイ「お、ほんとか。行くぞ、絶対!」
比沙「では、お弁当が入りますね。サンドイッチでよいでしょうか」
カイ「...いや、おむすびだ」
比沙「? 構いませんが、おにぎりが好きなのですか」
カイ「そう言うわけじゃないが...ほら、もしものとき困るだろ?」
比沙「もしものとき?」
カイ「ああ、もしネズミの穴を見つけたとき、おむすびが転がせないと困る――」
比沙「サンドイッチはカツとベーコン・レタス・トマトと卵でよいですね。
   明日買出ししておきましょう(冷蔵庫のボードにメモして去る)」
カイ「え、ちょっと、あれ?」

Q58
カイ「俺らって、住民票あるのか?」
比沙「ありますよ。税金も納めていますし...どうしました?」
カイ「いや、バイトしようかなって」
比沙「構いませんが、家事に支障はきたさないようにしてくださいね」
カイ「あ、ああ。わかった」
比沙「あと、年収が103万を越えないように注意してくださいね」
カイ「あぁ...え? 越えちゃ駄目なのか?」
比沙「色々と不都合があるのですよ」

Q59
カイ「花に水やっていいか?」
比沙「駄目です、もうあげましたから」
カイ「そうか...無念」
比沙「ガーデニングに興味があるのですか?」
カイ「いや、花に水をやってるとなんか落ち着くんだよ。なんでだろな」

Q60
「なあ、俺ってずっとここにいていいのか?」
 庭のそこらじゅうに生えている雑草にじょうろの水をやりながら、カイはたずねた。
 それを見て比沙は渋い顔をしたが、どうせ草をむしるのはカイだと思い直す。
 心もち呆れながらも、
「カイ。あなたは、これから何回その質問を繰り返すつもりですか?」
 から揚げの乗った皿をテーブルに置く。油が新しいのでいい色がついている。
「何回でも聞きたくなるさ」
 見るとカイは、じょうろを逆さにニギって水を切っていた。
「カイのしたいようにして下さい」
「それは前に聞いた」
 なんだか知らないが拗ねている。
 今度こそ本気で呆れて、比沙は語気も強くこう言った。
「そんなことより、早くご飯を片付けてください。終わったら数学の補習です」
「う...了解」
 いそいそと、カイはスリッパを履き替えてリビングに駆けてくる。
 椅子に座ろうとしたので、
「手を洗う」
「ら、らじゃ」
 落としかけた腰をまた上げて、カイはキッチンに去っていった。
 その後姿を眺めて、
「まったく...何回でも言いたくなりますよ」
 比沙は大きくため息をついた。

(『卯月戒に60の質問』)

『貴方のキャラに100の質問』 by