米MS、OneNoteのお試し版を無償配布中 -
日本語版も用意 Microsoftは、Microsoft Officeファミリの新しいアプリケーションの1つ、デジタルノート「Microsoft Office OneNote 2003( http://www.microsoft.com/japan/office/onenote/prodinfo/default.mspx )」(以下OneNote 2003)の試用版を無償配布している。機能制限は一切無く、誰でも60日間限定で試用できる。 プログラムは、同社Webページ( http://www.microsoft.com/office/onenote/prodinfo/trial.mspx )から入手できる。ダウンロードするには、Webページ内の「Register for and download the free OneNote 2003 trial」をクリックし、[Product(製品選択)]→[Cart(バスケットの中身確認)]→[Address(必要事項の記入)]→[Ship(最終確認)]→[Review(受付確認)]の順で手続きを進めていく。ショッピングカートのような形式になっているが、料金は一切発生しないので心配ない。また、ファイルサイズは日本語版で約145MB、対応言語は日本語版などの計10種、対象環境はWindows 2000(Service Pack 3以上必要)/XPの計2種となっている。 ダウンロードの手続き終了後、しばらくすると、指定したメールアドレス宛てにOneNoteのダウンロード先URLとプロダクトIDを記したメールが送信されてくる。ちなみに、ここまでの作業は、すべて英語表記となっているので注意しよう。あとは、メールの内容に従ってプログラムのダウンロード、インストール、ライセンス認証を実行すれば、OneNoteを試用できるようになる。 ○OneNoteって、どんなソフト? OneNoteは、テキスト・手書き・音声というさまざまなデータ入力に対応したノートソフト。紙と同じように、自由な場所に自由にレイアウトしながらメモを書き込んでいくことができる。入力エリアはフリーカーソルになっており、任意の箇所に直接メモを書き込めるようになっている。 入力は、キーボードによるテキスト入力、ペンによる手書き入力(Tablet PCやマウスなどに対応)、音声(WMA形式による録音)、Webに対応し、すべて同一のフィールド上に書き込める。ユーザーインタフェースはタブインタフェースを採用し、上側はノート1冊1冊を表す"セクション"、右側はノートのページを表す"タブ"として機能する。セクションおよびタブは、それぞれ自由に追加したり削除したり移動したりできる。 また、単にメモを入力するだけでなく、入力した内容を整理することも可能。ドラッグ&ドロップでメモを自由に移動したり、メモとメモをマージしたり、オートフォーマットで番号を振ったりと、自由にレイアウトを変更できる。 このほかにも、自動保存(マイドキュメントにある「マイノートブック」フォルダ内に30秒間隔でデータの保存が行われる)、メモと音声の同期(メモを取りながら同時に音声を録音できる)、手書き文字の検索(あらかじめバックグラウンドでテキストデータに変換される)、ノートフラグ(メモに特定のマークを付け加えることができる)、手書きメモの後編集(手書きメモのテキスト変換/移動/削除/色変更/アンダーライン追加などの編集に対応)、ミニノートの搭載(通知領域にOneNoteを常駐させておく)、メモのメール送信(現在開いているページをそのままメール送信できる。送信相手がOneNoteを持っていないときはHTMLメールとして送信される)など、情報の収集から整理・再利用までの作業をスムースに行える機能が備えられている。 製品版については、すでに10月24日から店頭にて販売が開始されている。販売価格はオープンだが、推定小売価格は通常パッケージが約24,800円、 特別優待パッケージが12,800円、アカデミックパッケージが5,800円となっている。 もし、試用して気に入ったようなら、製品の購入を検討してみるといいだろう。 |
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松下、ネット家電に関する最新技術と今後の展望を発表 −1セグ放送受信モジュールや、宅外制御技術「KEBAB」など 松下電器産業株式会社は1日、東京・有明のパナソニックセンターで記者発表会を開催。ユビキタスネットワーク社会の到来を見据え、同社の考える「ネットワーク家電」のコンセプトと、それを実現するための新しい技術を発表した。 冒頭、同社の櫛木好明常務は「easy networking」をキーワードに、ネットワーク家電を使った「夢・感動」、「便利・快適」、「安全・安心」、「環境共存」を実現する新しい生活環境を提案すると宣言。それを実現するための技術として「ホームネットワークテクノロジ」や、3つの「セキュアテクノロジ」などを紹介した。 同社は'95年に、社会システムと繋がる家庭内情報基盤の実現を目的としたコンセプト「HII」(Home Information Infrastructure)を提案。'99年にはHIIを実線するコンセプトハウスを開設するなど、関連事業の推進と標準化活動を行なってきた。その後、ブロードバンドインフラの整備や、インターネット接続可能な携帯電話の普及などにより、2001年からHIIの概念を拡大した「eHII」構想(e-Home Information Infrastructure)を提案していた。
櫛木好明常務はこの構想に沿った展開として、2003年に発売した「ネット家電商品」を紹介。 具体的には、インターネット接続サービス「Tナビ」に対応したデジタルテレビやデジタルチューナ。携帯電話を使い、屋外から録画予約ができるDVDレコーダ「DMR-E200H」と、DIGAシリーズに同様の機能を追加するブロードバンドレシーバー「DY-NET2」。宅外のPCや携帯電話から家の様子をモニターできるホームネットワークステーション、ネットワークカメラ。そして、ネットワーク機能を備えた冷蔵庫や洗濯機などの白物家電と、そのネットワークを統括する「くらしステーション」が挙げられた。 同社ではこれらの製品を「ホームネットワーク家電の第1弾」と位置づけ、今後はIPv6対応機能や、無線通信機能などを積極的に家電製品に投入し、ネットワーク機能をより強化していくという。 そのための技術として、3月にHD映像の無線伝送が可能な5GHz無線LAN用チップセットを開発。今後、AV伝送は5GHz無線で行ない、通話通信用は2.4GHz無線、PCなどのデータ伝送はIEEE
802.11g、白物家電は400MHzの特定省電力無線を利用するという。また、部屋の中は無線で統一、部屋間は電灯線やテレビの同軸線を使ったブリッジ接続も想定している。
IPv6については、ネットワークの安全を守るため、「IPコンパクトテクノロジ」、「ネット家電向けDRM」、「ネット家電サーバ技術」の、3つのセキュアテクノロジを開発したことを明らかにした。 「IPコンパクトテクノロジ」は、IPv6モジュールをコンパクト化する技術。モジュールは通信を行なうソフトウェアと暗号処理ハードウェアからなり、プログラムサイズは同社従来比3分の1となる70KB。処理能力の低いCPUでも、セキュリティを確保しつつ、CPU性能に対して業界最速という100MbpsのIPsec通信が可能になっている。 「ネット家電向けDRM技術」では、業界標準のコンテンツ保護技術「DTCP」を拡張し、IPネットワークに対応できる「DTCP/IP」を開発中。著作権を保護しながら、家庭の有線/無線LANとIPネットワークの融合を目指すという。
また、「ネット家電サーバ技術」として、既にDIGA「DMR-E200H」やブロードバンドレシーバー「DY-NET2」、「くらしステーション」に実装されているリアルタイム宅外制御技術を、今回新たに「KEBAB」(ケバブ)と命名。 KEBABは家庭のルータのNATを超えた通信を可能にし、自宅に割り当てられるグローバルIPの特定を行なうサービス。現在「DMR-E200H」と「DY-NET2」では、株式会社アイラテが提供するEPGサービスとKEBABを併用しているという。 なお、IPv6対応機器が普及した場合、グローバルIPの監視は不要になるため、KEBABは複雑で覚え難いグローバルIPアドレスを、一般の消費者がわかりやすい言葉(キーワードやニックネームなど)に変換するナビゲーション的な役割を担うという。
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