ヤマドリ(キジ目キジ科)山鳥
Syrmaticus(シュルマティクス ヤマドリ属-裾をひきずるもの)
soemmerringii(ゼメリングイ ドイツの解剖学者Sommerring氏の)
Copper(銅色の) Pheasant(キジ) L♂125cm ♀55cm
日本固有種、本州〜九州の山地のよく茂った林に留鳥として生息する。地上で餌をとるが、木の実を食べるために高い枝や蔓にとまることもある。丸みのある短い翼を羽ばたき、地面を滑るように速く飛ぶ。樹上で眠る。
5亜種に分類され、北から南へ行くほど羽色に赤味が強くなる。
【亜種ヤマドリS.s.scintillans(近畿地方以北の本州)、亜種シコクヤマドリS.s.intermedius(本州南西部、四国に分布)、亜種ウスアカヤマドリS.s.subrufus(房総半島・伊豆半島・紀伊半島・山口県や四国の南西部に分布)、亜種アカヤマドリS.s.soemmerringii(九州中北部に分布)、亜種コシジロヤマドリS.s.ijimae(九州南部に分布)】
【声】「グルグル」と鳴く。繁殖期の♂は翼を激しくはばたいて「ドドドドドド」と羽音を立てる-母衣(ほろ)うち。
【名の由来】山にいる鳥で“山鳥(ヤマドリ)”
○奈良時代から「ヤマドリ」の名で知られている。異名;「ヒトリヌルトリ」
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2007/06/23 大阪 ♂ |
♂成鳥;尾が非常に長くて目立ち、淡橙褐色の地に黒と淡色の横斑がある。眼のまわりは赤い皮膚が裸出している。体全体は赤褐色で、頭部から頸、背にかけて赤味が強く、金色の光沢がある。翼などの上面は軸斑が赤褐色で、白色や黄白色の羽縁があり、羽軸に沿って赤褐色斑がある。体下面は上面に比べて淡色で、太い白色の羽縁が目立つ。
繁殖期♂;全体に濃い赤褐色で、羽縁すべてが金色味のある褐色になる。
♀成鳥;尾が短く、先端が白い。全体に淡褐色で、白色の羽縁と黒色斑紋がある。 |
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