ウチヤマセンニュウ(スズメ目センニュウ科)内山仙入
Locustella(ロクステッラ センニュウ属-ラテン語で小さなバッタ-鳴声から)
pleskei(プレスクイ Pleske氏の)

Styan's(Styan氏の) Grasshopper-Warbler(センニュウ;バッタのように囀る鳥)     L17cm
レッドリスト 絶滅危惧TB類

ロシア沿海地方と朝鮮半島の沿岸の島嶼で繁殖し、中国南東部・ベトナムで越冬する。
日本では、夏鳥として熊野灘・玄界灘・日向灘の島嶼および伊豆諸島で繁殖するが局地的。春秋の渡り期には千葉・静岡・広島・南西諸島での記録がある。ササのある低木林・草地・海岸性照葉樹林などで生息する。
【囀り】「チッチ チュイチュイチュイ」と囀り、地鳴きは「チュッ、チュッ」。

【名の由来】“センニュウ”は「仙遊鳥センユウドリ」から変化したものであろうが、鳥名の由来は不明との由。

2011/06/04  東京      岬の藪原で突き出た枝先にとまり「チッチ チュイチュイチュイ」と囀る
雌雄同色。
成鳥;
頭部から背、尾にかけてが淡褐色で、シマセンニュウニに比しオリーブ色に乏しい。眉斑は白っぽく、かすかな褐色の過眼線がある。頬は淡褐色。喉からの体下面は汚白色で、胸から脇、下腹にかけては淡褐色味を帯びる。尾の白斑は中央尾羽と外側尾羽の一部を除き先端にあるが、シマセンニュウより小さめ。嘴は長めで肉色。上嘴の上面は黒っぽい。足はシマセンニュウと比し長くがっしりとしている。
幼鳥;眉斑と喉からの体下面が黄褐色で、胸には細かい褐色の縦斑があり、頭部にも黒っぽい縦斑がある。嘴は黄橙色。
2011/06/04  東京