ウミウ(カツオドリ目ウ科)海鵜
Phalacrocorax (パラクロコラックス ウ属-ギリシャ語でphalakros禿頭のcoraxカラスの意)
capillatus(カピッラトゥス 頭髪を持つ-繁殖羽)
Japanese(日本の) Cormorant(ウ類-海のカラス) L84cm W133p
沿海州・サハリンおよび九州以北で局地的に繁殖。繁殖地付近では一年中見られるが、それ以外の海岸では冬鳥。
日本では、留鳥または冬鳥。北海道から本州中・北部の島や沿岸で繁殖し、岩礁のある海岸部に生息する。日本海側では九州北部以北、太平洋側では東北地方北部以北で留鳥。その他の地域では冬鳥として冬に外海に面した海岸に見られるが、越夏するものもいる。海岸の岩棚や崖地で繁殖し、枯草や海藻などで巣を作る。海上に突き出した岩棚などに集まってねぐらにする。
【声】「グワァー」と鳴く。繁殖地では「グワワワッ」「グルルルッ」と濁った震えた声で鳴く。
【名の由来】海に生息するウなので“海鵜(ウミウ)”
○奈良時代からカワウ・ウミウを区別せず「ウ」「シマツトリ」の名で知られていた。江戸時代中期になって区別して「ウミツ」、後期になり「ウミウ」とも呼ぶようになる。