チョウゲンボウ(ハヤブサ目ハヤブサ科)長元坊
Falco(ファルコ ハヤブサ属-ラテン語でハヤブサ falx鎌から爪に由来)
tinnunculus(ティンヌンクルス ラテン語でチョウゲンボウ tinnio甲高い声に由来)
Common(普通の) Kestrel(チョウゲンボウ) L♂30cm ♀33cm W69〜74cm
奈良県レッドリスト 希少種
極地を除くユーラシアからアフリカ・アジアに分布。
日本では、おもに亜種チョウゲンボウF.t.interstinctusが北海道、本州中部以東で繁殖するほか、冬鳥として全国の農耕地、河川敷、草地、埋立地などに渡来する。川沿いや海岸や山地の断崖で繁殖するが、近年人工構造物での営巣が増えており、他の鳥の古巣で繁殖した例も報告されている。盛んに停空飛翔(ホバリング)しながら地上にいるネズミなど小動物や昆虫を捕食する。滑翔(グライディング)を交え、ヒラヒラした感じで直線的に飛ぶ。
亜種チョウゲンボウより北に分布する亜種チョウセンチョウゲンボウF.t.tinnunculusも渡来しているとされる。亜種チョウゲンボウに酷似するが、上・下面の黒色斑が小さく淡い傾向がある。
【声】「キーキー」「キッキッ」などと鳴く。
【名の由来】チョウゲンボウの名前の由来は不明。
○奈良時代からノスリと一緒に「クソトビ」の名で知られ、江戸時代前期になって「チョウゲンボウ」「マグソタカ」、中期から「クソタカ」「クソツカミ」と呼ばれるようになる。(ノスリなどと一緒に鷹狩りに使えないタカとして「クソ」などがついた名で呼ばれる)
◇馬見丘陵公園では、冬季稀に上空を飛翔しているところを観察することがある。
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2010/03 南西諸島 ♀ バッタを捕食する | ||
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2009/10 奈良 ♂ | 2009/11 奈良 ♀ |