トウネン(チドリ目シギ科)当年
Calidris(カリドゥリス オバシギ属-ギリシャ語で水辺の鳥の一種 calida斑点のある鳥)
ruficollis(ルフィコッリス rufus赤っぽいcollum頸)

Red-necked(赤い頸の) Stint(小さなシギ類-切り詰める・小さなもの)     L15cm

シベリア北部のタイミル半島・レナ川河口・ベーリング海沿岸・アラスカ北西部で繁殖し、東南アジア・オーストラリア・ニュージーランドで越冬。
日本では、旅鳥として全国の干潟、河口、砂浜、水田、湿地などに多数飛来する。春に多い。九州以南ではわずかだが越冬する。群生が強い。飛行中は群れをつくり、降りた後採餌しながら次第に分散していく。
【声】「チュルチュル」「チュリッ」と鳴く。

【名の由来】体が小型で、「当年(今年)生まれ」に見えるので“当年(トウネン)”。
○奈良時代から種類を区別せずシギ類を「シギ」の名で知られていたが、江戸時代になって区別され「トウネゴ」「トウネゴシギ」「トウネギシギ」の名で呼ばれる。異名;「コシギ」「カネタタキ」

2007/05/09  大阪  夏羽                                      
雌雄同色。
夏羽;頭部から顔、胸までは赤褐色で、頭頂から後頸には黒褐色の縦斑がある。上面の各羽は雨覆、三列風切の一部を除き、軸斑が黒っぽく、羽先が白く、残りの羽縁は赤褐色。喉、胸からの体下面は白く、嘴と足は黒い。
冬羽;全体に灰褐色で、軸斑は黒褐色。頭頂などの黒色縦斑は細かくなる。
幼鳥;羽衣は様々だが、基本的には赤味がなく、上面が淡褐色で、黒褐色の軸斑に白色や淡色の羽縁が目立つ。背や肩羽に白色線がでるものもある。
この小さな身体で毎年オーストラリアからシベリア間を往復する
2009/05/03  兵庫  冬→夏羽 2010/03/26  与那国島  冬羽
2008/09/15  奈良  幼羽 2014/10/12  石垣島  冬羽