トラツグミ(スズメ目ヒタキ科)虎鶫
Zoothera(ゾオテラ トラツグミ属-ギリシャ語でzoo動物をthiraゲーム-狩るもの)
dauma(ダウマ ベンガル地方での呼び名)
Scaly(鱗状の) Thrush(ツグミ) L29.5cm
奈良県レッドリスト 希少種
ユーラシア東部・ヒマラヤ・インド・東南アジア・ニューギニア・オーストラリアで繁殖し、北方のものは冬季、中国南部や東南アジアに渡る。
日本では、留鳥または漂鳥として本州、四国、九州に分布し、北海道では夏鳥として渡来する。低地から亜高山のよく茂った林で繁殖し、冬は本州以南の平地から山地の林で越冬する。林中や林縁の地上で落ち葉を嘴でひっくり返してミミズなどの餌を探す。
雌雄同色。
【声】夜間あるいは薄暗い雨や曇りの日に「ヒィー」「ヒョー」と口笛のような声で囀る。警戒するときは「ガッガッ」と鳴く。地鳴きは「シーッ」「グワッ」。
【名の由来】体色が虎の毛皮模様に似るツグミの仲間で、“虎噤み(トラツグミ)”。
○奈良時代から「ヌエ」「ヌエトリ」「ヌエコトリ」の名で知られ、鎌倉時代から「ヨミツトリ」とも呼ばれた。江戸時代になって「オニツグミ」「トラツグミ」と呼ばれるようになった。異名;「ヌエツグミ」「ヌエジナイ」「トラツグ」
◇馬見丘陵公園では、冬季に飛来し林縁の地面におりて採餌するところが稀に観察される。渡り期にも飛来し早朝などに鳴声を聞くことがある。
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2007/02/15 奈良 |
雌雄同色。
成鳥;頭部から背、腰までと翼は黄褐色で、黒い鱗状斑が密にある。尾は暗黄褐色で、外側尾羽は黒っぽく、先端は白い。顔からの体下面は白っぽい。胸から腹、脇にまで黒い三日月斑が密にあり、その内側には淡黄色の部分がある。嘴は黒く、下嘴はやや淡色、足は肉色。翼下面には白色と黒色の目立つ翼帯がある。 |
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2011/01/28 奈良 |
2010/01/06 馬見 |