トキ(ペリカン目トキ科) 朱鷺
Nipponia(ニッポニア トキ属-日本に属する)
nippon(ニッポン 日本の)
Crested(頭上に装飾的な房をもつ) Ibis(トキ) L77cm
レッドリスト 野生絶滅種
学名Nipponia nipponと名づけられ日本を代表する鳥であったトキは、かっては日本各地に生息してたが近年激減し、1981年佐渡島での捕獲を最後に野生個体群は絶滅。2003年に日本産トキは完全に消滅した。世界で繁殖地は中国陝西省のみとなっている。
その後、保護政策のため中国から受け入れた個体で人口増殖に成功し、2008年に佐渡で野生復帰に向けて放鳥され、佐渡島〜北陸地方などの水田、湿地などに生息する。
【声】「アッ」「アーァ」と鳴く。
【名の由来】奈良時代から桃花鳥と書かれツキ・ツクと呼ばれていたが、室町時代にトキの名が現れ、江戸時代にはツキ・トキ・タウノトリと呼ばれる。
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2014/11/08 佐渡島 水田などでドジョウ・カエルなどの餌を捕る成鳥 |
雌雄同色。
成鳥;額から眼のまわりの裸出部が赤い。嘴は黒く先端が赤く、下に湾曲している。足は赤色。虹彩は黄色。
夏羽;頭頸部の黒い皮膚が粉状に剥落したものをこすりつけるため、後頭から頸、背、肩羽などが灰黒色となり、その他の部位は白く、淡い朱鷺色(橙紅色)を帯びる。
冬羽;後頭冠羽や翼、尾が朱鷺色。飛翔時は翼下面の朱鷺色が鮮やか。
幼鳥;成鳥に比し虹彩・顔の裸出部・足の色は鈍く、嘴先端の赤味もない。冠羽も短めで、体色も朱鷺色に乏しい。
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2014/11/08 佐渡島 成鳥 飛ぶと朱鷺色が美しい |
夕暮れに塒に帰り、夜明けとともに採餌場へ飛び立つ |
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顔の色が淡い手前2羽は幼鳥 |
樹上で休む姿がよく見られた |