トビ(タカ目タカ科)鳶
Milvus(ミルウス トビ属-ラテン語でトビ)
migrans(ミグランス さまよう)

Black-eared(黒い耳の) Kite(トビ)     L♂58.5cm ♀68.5cm   W157〜162cm

ユーラシア・アフリカ・オーストラリアに広く分布。
日本では、九州以北に留鳥として分布する(南西諸島では稀な冬鳥)。特に海岸や湖沼近く、市街地に多い。両翼を水平に保って飛翔し、時々ゆっくりした羽ばたきを交えて軽々と飛ぶ。主に魚などの屍肉などを食べるが、ネズミ・ヘビや生きた魚なども捕食する。樹上に枝を集めて大きな巣を造る。非繁殖期には集団で高い木や林をねぐらとする。
渡りの観られる時期;春3月中旬〜5月中旬、秋9月上旬〜11月上旬
【声】「ピーヒョロロロロ」と鳴く。

【名の由来】空高く飛ぶことから“飛び(トビ)”の説がある。
○奈良時代から「トビ」の名で知られ、江戸時代には「トンビ」とも呼ばれた。異名;「トミ」「イソワシ」

◇他所ではよく見られるトビだが、馬見丘陵公園では、稀に上空を飛翔しているところを観察することがある

2007/04  奈良   凹形のバチ状の尾と翼下面の初列風切基部の白斑が目立つ
雌雄同色。(翼先分離数;6)
成鳥;全体に茶褐色で、翼下面の外側初列風切基部に白斑がある。尾はたたむと凹形、広げると尾端が直線に揃うが、飛び方によっては丸親や角尾にも見える。
幼鳥;頭部から背、体下面などに淡褐色の縦斑が目立ち、肩羽や雨覆の全体に淡色の羽縁がある。翼下面は下雨覆に淡褐色の縦斑があり、下雨覆の羽先は白い。
飛翔時;よくバチ状の尾を左右にひねりながら飛翔する。
2007/09  奈良 2010/10  愛知 若鳥(翼上面と背にバフ色の羽縁が目立つ)