タヒバリ(スズメ目セキレイ科)田雲雀
Anthus(アントゥス タヒバリ属-ギリシャ語でセキレイ)
rubescens(ルベスケンス rubeus赤っぽい)

Water(水辺の) Pipit(タヒバリ類-小鳥などの鳴声の擬声語)     L16cm

北半球の中・高緯度地方で広く繁殖し、冬季は温暖な低緯度地方に渡る。
日本では、冬鳥として本州以南に渡来し、雪の少ない地方で越冬する。北海道では旅鳥。農耕地、河原、草地など開けた環境に群れで生息する。地上を歩いて餌をとり、石などに止まって尾を上下に振る。波形を描いて飛び、「ピピッ」と鳴きながら飛ぶことが多い。
【声】地鳴きは「ピピッ」「ピウィッ」と鳴く。

【名の由来】冬の水田にすむヒバリに似た鳥なので“田ヒバリ(タヒバリ)”。
○江戸時代前期から「タヒバリ」「イヌヒバリ」の名で知られている。異名;「タトリ」「イヌヒ」「イノヒ」「ミゾヒバリ」


◇馬見丘陵公園では、2014.04.12に渡り途中に立ち寄った6羽のタヒバリを観察する。少し離れた農耕地では観察するが馬見での観察は初。

2005/01/07   奈良  冬羽
雌雄同色。
冬羽;頭部からの上面が灰褐色で、頭頂と背には黒っぽい縦斑があるが、不明瞭。淡色の眉斑とアイリングがあり、眼先も淡色。翼と尾は黒褐色で、雨覆と風切に白っぽい羽縁がある。腰は暗褐色。喉からの体下面は淡いバフ色味を帯びた白色。胸から脇には黒褐色の縦斑がある。斑はやや粗い。最外側尾羽は白い。嘴は上嘴と先端が黒色で、下嘴基部は黄色味を帯びる。足は暗褐色から肉色のものまでいる。
夏羽;眉斑と喉から胸にかけてが淡赤橙色で、背からの上面は灰色味が強くなる。
2008/11/29   奈良  冬羽 2014/04/12  馬見  冬→夏羽