タゲリ(チドリ目チドリ科)青足鷸
Vanellus(ウァネッルス タゲリ属-イタリア語でvanelloタゲリに由来)
vanellus(ウァネッルス イタリア語でvanelloタゲリに由来)
Northern(北の) Lapwing(タゲリ類) L31.5cm
奈良県レッドリスト 希少種
ユーラシア西部及び中部で繁殖し、冬季はヨーロッパ南部・アフリカ北部・小アジア・中国南部で越冬する。
日本では、冬鳥として本州以南に渡来し、広い水田跡、畑、草地、河川、干潟などに生息する。北陸地方や関東北部などで繁殖記録がある。幅の広い翼をふわふわと羽ばたいて飛び、群飛のときも整然とした列は組まない。越冬期は群れていることが多い。
【声】「ミュー」という子猫に似た声で鳴く。
【名の由来】田にすむケリなので“田ゲリ”。
○江戸時代から「タゲリ」として知られる。異名;「ナベケリ」「イヌケリ」「ウミケリ」
◇馬見丘陵公園では、渡り・移動時に上空を飛ぶ姿を見るが稀。
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2005/02/09 愛知 冬羽♂ |
雌雄ほぼ同色。
♂冬羽;額から頭頂が黒褐色で、後頭に黒色の長い冠羽がある。顔から喉は白く、眼のまわりに黒っぽい模様があり、胸は黒色帯になる。後頸からの上面は緑色や赤紫色の光沢があり、脇から下腹は白い。下尾筒は橙色。嘴と虹彩は黒く、足は暗赤色。
♀;♂に比し顔や胸などの黒色部が褐色味を帯び、冠羽も短め。
夏羽;黒色部がより濃くなり、♂では喉が黒くなる。
飛翔時;翼の先が丸みを帯び、下面では腹から翼の半分ほどの白色部と、他の黒色部とのコントラストが明瞭。
第1回冬羽・幼鳥;冠羽が短く、黒色部も褐色味が強い。上面の光沢もほとんどなく、各羽には淡色の羽縁が明瞭。 |
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2005/02/09 愛知 ♀ |
2009/11/28 奈良 右;第1回冬羽 左;成鳥 |
太陽の光があるかないかでこんなに色彩が違って見える |
♀;♂に比べ頭頂、胸は褐色味が強く冠羽は短い |
第1回冬羽;上面羽の淡色の羽縁明瞭 |
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2010/03/27 与那国島 夏羽♂ |
2008/11/26 奈良 |
夏羽は頭や胸の黒色は濃くなり、♂は喉も黒くなる。 |
ふわふわ羽ばたいて飛ぶ |