スズメ(スズメ目スズメ科)雀
Passerパッセル スズメ属-ラテン語でスズメ)
montanus(モンタナス 山に属するもの)

Eurasian Tree(ユーラシアの木にすむ)  Sparrow(スズメ)     L14.5cm

ユーラシアの温帯と亜熱帯に広く分布する。
日本では、留鳥として小笠原諸島を除く全国に分布し、市街地から農耕地、山地までの人家付近に生息する。地上で草の種子や人の落としたものを食べるが、繁殖期には昆虫も沢山とる。秋冬には芦原、草地、稲田などに大群でいることもある。その年生まれの若鳥には長距離の移動をするものがあることが標識調査により確かめられている。
【声】地鳴きは「チュン、チュン」「ジュク、ジュク」。

【名の由来】昔笹のことを“スズ”と言い小さいことをさすときにもつかわれ、鳥を意味すろ“メ”で“スズメ”。「シュシュ」と鳴く“メ”(鳥のこと)から、シュシュメ⇒【スズメ】となるとの説もある。
○奈良時代から「スズミ」「スズメ」の名で知られていた。異名;「ササキ」「クラ」「カラ」「イナオホセドリ」「」

◇馬見丘陵公園では、留鳥として周年棲息し、休憩小屋などを利用して繁殖している。

2007/05/15  大阪   スズメの親子(右:嘴全体が黄色く巣立って間もない巣立ちビナと思われる)
雌雄同色。
成鳥;
頭部が茶褐色で、眼先と喉、耳羽を囲む線は黒い。顔から頸周りは白く、頬に黒斑がある。背と肩羽は淡茶色で、黒褐色の縦斑がある。翼は黒褐色で、三列風切外弁やその他の羽縁は淡茶色。大・中雨覆の羽先は白く、翼帯になる。胸からの体下面は汚白色で、脇は淡褐色味を帯びる。尾は黒褐色。嘴は黒く、足は肉色。
幼鳥;嘴基部が黄色く、喉や頬の黒斑も小さい。頭部からの上面はより淡色。
2008/06/09  馬見    2006/06/27  馬見  
巣立ったばかりの幼鳥が枝に止まる 翼を震わせて親鳥に餌をねだる幼鳥
(幼鳥:全体に淡色で、顔の黒色が少なく、嘴基部が黄色)
2010/02/06  馬見  群すずめ 2005/12/23  奈良  群すずめ
その年生まれの若鳥は冬期を群で過ごし、中には長距離の移動をするものもいる