シロチドリ(チドリ目チドリ科)白千鳥
Charadriusカラドゥリウス チドリ属-ギリシャ語で渓谷に営巣するチドリの一種)
alexandrinus(アレクサンドゥリヌス アレキサンドリアに属する)

Kentish(ケント州の) Plover(チドリ類)     L17.5cm
レッドリスト 絶滅危惧U類

北半球の温帯・南アメリカ西海岸で繁殖し、北方のものは南に渡って越冬する。
日本では、留鳥として全国に広く分布し、一年を通して河口、海岸の砂浜、干潟、河川、埋立地などに生息し、地上に営巣する。北日本では夏鳥として渡来し、関東地方以西では越冬個体が多い。群れでいることが多く、干潟上などを忙しく動き採餌する。
【声】「ピュルピュル」「ポイ」「ピルルル」などと鳴く。

【名の由来】白色の千鳥で“白千鳥(シロチドリ)”。“チドリ”は多数で群れるので“千鳥(チドリ)”。
○奈良時代から小型のチドリ類を区別せずまた小型のシギ類も含め「チドリ」と呼んでいた。江戸時代中期に区別して「シロチドリ」「ムナシロチドリ」の名で呼ばれる。

2005/02/09  三重  夏羽(過眼線と前頭が♂は黒、♀は褐色)  
♂夏羽;額から眉斑が白く、前頭と過眼線は黒い。後頸から側胸も黒く、普通前胸は白い。(イカルチドリのように胸の前面でつながる胸帯をもつ個体もいる)。頭頂から後頭は橙褐色。喉から後頸、体下面は白い。嘴は黒、足は黒色もしくは黒味を帯びた肉色。
飛翔時;白くはっきりした翼帯がある。
♀、♂冬羽;頭上は灰褐色。
幼鳥;背からの上面が灰色味を帯び、淡色の羽縁がある。足は肉色。
2014/10/12  石垣島  冬羽 2007/09/05  大阪  幼羽  鱗状の上面