サシバ(タカ目タカ科)差羽
Butastur(ブタストゥール サシバ属-ラテン語でノスリbuteoとタカastur)
indicus(インディクス インドに属する)
Grey-faced(灰色の顔の) Buzzard(ノスリ-古ラテン語Buteonumが語源-鳴声由来) L49cm W102.5〜115cm
レッドリスト 絶滅危惧II類
奈良県レッドリスト 絶滅危惧種
ロシア沿海地方・中国北東部・朝鮮半島で繁殖し、中国南部・東南アジアで越冬する。
日本では、夏鳥として本州・四国・九州に渡来し、低山や丘陵の林で繁殖する。南西諸島では越冬する。春秋の渡り期には集団での渡りが各地で観察される。林周辺の湿地や水田でヘビやトカゲ、カエルなどの小動物を捕食する。羽ばたきと滑翔(グライディング)を繰り返し直線的に飛ぶ。上昇気流にのって高空を帆翔(ソアリング)する。
渡りの観られる時期;春3月中旬〜5月下旬(ピーク3月下旬〜4月中旬)、秋8月下旬〜10月下旬(ピーク9月下旬〜10月中旬)
【声】「ピックィー」ト鳴く。
【名の由来】“サシ”は「指し」で真っ直ぐのこと。“ハ”は羽の意。
○鎌倉時代から「サシバ」の名で知られる。異名;「アカサシバ」「アオサシバ」
◇馬見丘陵公園では、稀に渡り途中に上空を飛翔して行くところを観察することがある。
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2006/09 愛知 幼鳥 (幼鳥;腹に縦斑) |
ハシボソガラス大のタカ。(翼先分離数;5)
♂成鳥;頭部は灰褐色で、後頸からの上面、胸は茶褐色。喉は白く、虹彩は黄色。中央に1本の縦斑がある。腹からの体下面は白く、太い茶褐色の横斑がある。眉斑は不明瞭。
♀成鳥;白い眉斑が明瞭で、頬の灰色部は狭い。胸から腹にかけて淡褐色の横斑がある。
静止時、翼端は尾端近くに達する。まれに風切と尾の下面以外が暗褐色の暗色型がいる。
幼鳥;上面が褐色で、羽縁は淡褐色。前頸から腹に暗褐色の縦斑がある。虹彩は暗褐色。 |
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2014/10 石垣島 成鳥 ♂ |
2007/09 愛知 成鳥♂ |
成鳥♂;胸に横斑、眉斑は不明瞭、胸の黒褐色小斑が密 |
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2010/10 愛知 成鳥♀ |
2009/10 愛知 幼鳥 |
成鳥♀;胸に横斑、普通眉斑は明瞭、胸の茶褐色が薄い |
腹に縦斑 |