ササゴイ(ペリカン目サギ科)笹五位
Butorides(ブトリデス ササゴイ属-ラテン語で butioサンカノゴイに似たもの)
striata(ストッリアータ 条斑を持った)

Striated(縞のある) Heron(サギ類)     L52cm
奈良県レッドリスト 情報不足種

アフリカ・アジアの温帯及び熱帯・北アメリカ中部から南アメリカにかけて・ニューギニア・オーストラリアに分布。
日本では、夏鳥として九州以北に渡来し繁殖するが、北海道では極めて少ない。九州南部では少数が冬もとどまり、薩南諸島以南では越冬する。河川、湖沼、水田、池などに生息する。水辺から遠くない林や街中の樹に集団で営巣、繁殖する。おもに夕方から活動し、川や水田で魚を待ち伏せて捕食するが日中に活動することもよくある。熊本の水前寺公園などで、虫や木の葉を水面に落とし、魚を誘い出して捕食する行動が観察されている。
【声】主に夜間、飛びながら「キュー」「ピュー」という鋭い声で鳴く。

【名の由来】翼の先の羽が笹の葉に似ており、ゴイサギのような鳥なので“笹ゴイ(ササゴイ)”

◇馬見丘陵公園では、2005/09/12に幼鳥が飛来する。

2009/05/03   大阪    眼先と足に婚姻色が出始めている   婚姻色;眼先が青く足が赤くなる
雌雄同色。
成鳥;額から後頭と頬線が青みのある黒色で、後頭には数本の長い冠羽がある。背や肩羽、頬から頸、胸、腹にかけては青灰色で、喉からは白い縦線が走っている。翼は雨覆と風切が淡紺色で、白色の羽縁があり、笹の葉状の形をしている。嘴は黒く、ゴイサギよりも長く見える。虹彩は淡黄色。眼先と足は黄色。
繁殖期;眼先が青い婚姻色になり、足は赤くなる。
幼鳥;全体に濃い褐色で、雨覆や風切の一部の羽先に白斑がある。喉から体下面は白く、褐色の縦斑が明瞭。足は暗黄緑色。
2006/09/08  大阪    非繁殖期;眼先と足は黄色 2005/09/17 大阪 幼鳥  冠羽を立てて小魚を狙う