サルハマシギ(チドリ目シギ科)猿浜鷸
Calidris(カリドゥリス オバシギ属-ギリシャ語で水辺の鳥の一種 calida斑点のある鳥)
ferruginea(フェッルギネア 鉄さび色の)
Curlew(嘴がシャクシギのような) Sandpiper(シギ類-砂浜の笛吹きの意) L21.5cm
シベリア北部で繁殖し、アフリカ・インド・東南アジア・オーストラリアで越冬。
日本では、数少ない旅鳥として各地の干潟、水田、河口などに渡来する。1羽か数羽の小群で局地的に出現する。
秋飛来するものは幼鳥が多く、春には夏冬中間羽のものが多い。
【声】「チュリィ」「ピリィ」と鳴く。
【名の由来】夏羽は全身が赤く、猿に似た赤顔のハマシギなので“猿浜シギ(サルハマシギ)”。
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2010/04/17 奄美大島 夏羽 |
雌雄ほぼ同色。
夏羽;頭部から胸、腹にかけて鮮やかな赤褐色で目立つ。嘴基部の額と喉が僅かに白く、胸から腹にも白色の羽縁がある。背や肩羽は黒い十字形のような軸斑と赤褐色斑があり、羽先が白くて独特の模様。下腹から下尾筒は白く、黒褐色斑がある。嘴は黒くて比較的細長く、先が下へ曲がっている。足も黒い。飛翔時は腰が白い。
冬羽;頭部からの上面は灰色で、白い眉斑があり耳羽は灰色。喉からの体下面は白く、側胸は灰色で細かい灰褐色の縦斑がある。初列風切の突出はハマシギよりも長い。
幼鳥;成鳥冬羽よりも全体に黄褐色味が強く、白い眉斑も明瞭で、眼先はより暗色。肩羽や雨覆は灰褐色で、バフ色の羽縁と黒褐色のサブターミナルバンドがある。胸は黄色味を帯び、細かな褐色縦斑がある。喉や腹からの体下面は白い。 |
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2005/09/04 愛知 幼羽 |
2010/04/17 奄美大島 夏羽 |
幼羽;上面の各羽にサブターミナルバンドがある |
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