レンカク(チドリ目レンカク科)蓮角
Hydrophasianus(ヒュドゥロパシアヌス レンカク属-ギリシャ語でhydro水のphasianusキジ)
chirurgus(キルルグス 外科医)

Pheasant-tailed(キジのような尾の) Jacana(レンカク類)     L55cm

インドから東南アジア・中国南部・台湾に分布。
日本では、迷鳥として本州・四国・九州・南西諸島で記録されている。殆どが1羽で飛来し、湖沼・池・蓮田・水田・湿地など淡水域にに渡来する。夏から秋にかけての記録が多いが、越冬例もある。指・爪ともにとても長く、水草の上を歩き回って餌を探す。一妻多夫で雄が抱卵や子育てをする。
【声】「チューチュー」と鳴く。

【名の由来】長い趾と爪(角)で睡蓮の上を歩くので、“蓮角(レンカク)”。
○江戸時代に「小判鳥」として渡来したことが記されている。

2006/06/19  奈良  夏羽   田圃でホウネンエビのようなものを採り食べていた。  蓮の葉の上などを歩くため足は大きい
雌雄同色。
夏羽;後頸の金色と長い尾が目立つ。頭部から顔、前頸と翼の大部分は白く、背から側胸と体下面などは黒色。翼の大部分は白色で、初列風切の外側と羽先、初列雨覆の羽先は黒く、三列風切は褐色。灰緑黄色の足と爪は長く、よく目立つ。虹彩は焦茶色。
冬羽;全体に褐色になり、額から頭頂は黒褐色。黒い過眼線は側頸から胸にかけてずっと伸びた黒線になり、胸で黒帯になる。眉斑は白っぽい。後頸は金色で、背からの上面は淡褐色。翼は中雨覆が淡褐色で、他は夏羽と同じ。前頸と下胸からの体下面は白色。尾は褐色で短い。虹彩は暗褐色。
第1回冬羽;成鳥冬羽に似るが、頭頂や後頸の色が淡く、虹彩も黄色。
ケリが仲間と認めず距離をおく 羽を広げると白色が目立つ