オオジシギ(チドリ目シギ科)大地鷸
Gallinago(ガッリナゴ タシギ属-ラテン語でgallinaメンドリに似たもの)
hardwickii(ハードゥウィキィー 採集者Hardwicke氏 陸軍大尉)
Latham's(Latham氏の) Snipe(ジシギ類) L30cm
レッドリスト 準絶滅危惧種
サハリン南部・ロシア極東部・千島列島南部で繁殖し、オーストラリア東部で越冬する。
日本では、夏鳥として本州中部の高原、東北、北海道の草原に渡来し繁殖する。春秋の渡り期には各地の農耕地、湿地などに渡来する。通常群れにはならないが、渡り途中には数羽から十数羽が群れることもある。秋の渡去時期が早く、タシギが渡るころには殆ど見られない。
【声】飛び立つときに「ゲッ」と太い声で鳴く。繁殖地で♂は「ジッジッ、ズビャーク、ズビャーク」と鳴きながら飛び回り、「ザザザザ…」と大きな尾音を発して急降下するディスプレイフライトを行う。
【名の由来】大きな地シギ(内陸にすむシギのこと)で“大地シギ(オオジシギ)”。
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2008/06/23 北海道 草原で鳴く♂ |
嘴は長く、肉色で先端は黒い。頭央線、眉斑、顔、喉はクリーム色で、頭側線や過眼線は黒い。頭側線は額から嘴にかけて著しく細くなる細くなる傾向があり、そのため眉斑は眼の前方が広く見える。ジシギ類中で顔が最も淡色に見える。足は黄緑色。
尾羽は16枚または18枚で、外側尾羽の幅は4〜6o.足は黄緑色。タシギより重そうに飛び、翼は長くて幅も広く、先端がとがって見える。
成鳥;背と肩羽の黒い軸斑内に赤褐色の模様があり、クリーム色の羽縁がある。雨覆は淡褐色で、黒色横斑がある。
幼鳥;肩羽や雨覆の羽縁が白い。 |
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2008/06/23 北海道 ディスプレイフライトを繰り返す |
ズビーヤクと鳴きながら飛び回り、ザザザザ・・・・・と大きな尾音を発して急降下する |