ノゴマ(スズメ目ヒタキ科)野駒
Luscinia(ルスキニア ノゴマ属-ラテン語でナイチンゲール
calliope(カッリオペ ギリシャ神話・ミューズ女神の一人 美しい声の意)

Siberian(シベリアの) Rubythroat(赤い喉)     L15.5cm

シベリアからカムチャッカ・千島・サハリン・中国北部で繁殖し、冬季はインド東部・東南アジア・台湾・フィリピンに渡る。
日本では、主に北海道に夏鳥として渡来し、平地から山地や海岸近くの草原、高山のハイマツ林などの開けた場所に生息する。本州以南では春秋の渡りの時に河川の芦原や潅木林、都市公園などで見られる。南西諸島では少数が越冬する。
【声】低木などの目立つ場所にとまり「チョイチョイ、チョロリ、チュイチュイ、チーチリチリ」などといろんな声を組み合わせ、よく通る大きい声で囀る。地鳴きは「カッ」「グッ」など。

【名の由来】“ノゴトリ”が“コマドリ”に似ているので“ノゴマ”となった。“ノゴトリ”は「喉の紅い鳥」の意。
○安土桃山時代から「ノゴトリ」の名で知られ、江戸時代になり「ノゴ」「ノゴマ」と呼ばれる。異名;「シカイトリ」


◇馬見丘陵公園では、渡り期に林縁の藪などで観察されるが稀。

2008/06/21  北海道     繁殖地のソングポストを移動して囀る♂
♂成鳥;頭部から背、尾までの上面と翼はオリーブ褐色で、白い眉斑と顎線、赤い喉が目立つ。胸からの体下面は汚白色で、脇は褐色味を帯びる。嘴は黒く、足は肉色。
♀成鳥;普通喉が白いが、小面積ながら♂のように淡赤色斑を持つものがいる。その他は♂に似る。
2008/06/21  北海道  ♂                  2008/06/21  北海道  
 ♂♀が巣に餌を運ぶ